メルマガ[718] GW明けから大不況に!増税、値上げラッシュが国民生活を直撃する! |
No.718 2024/04/30 GWの真っ只中だが、円安、インフレ、賃金安で行楽は低迷したまま。天候にも恵まれず、コロナ禍前とはまったく違うGWになっている。観光名所に行けば、楽しんでいるのは外国人ばかり。日本人は総じておとなしく、目立たない。 現在の日本人の暮らしは、以前よりはるかに落ち込んでいる。そして、このままGWが明ければ、さらに落ち込むことは確実だ。 増税と空前の値上げラッシュが暮らしを直撃するからだ。すでに、日本はスタグフレーション(不況下のインフレ)にあるが、この先、不況がさらに深刻化するのは確実だ。 [目次] ───────────── ■ホテル代がコロナ禍前の2倍に高騰 ■外国人と日本人の観光2極化が進む ■もはや歯止めがなくなった円安地獄 ■AIは忠実にアルゴリズムで取引している ■ついに「アルゼンチンタンゴを踊る日」に ■すでに4月1日から始まった年金の減額 ■「年金改正」というより「年金改悪」が進行中 ■「健康保険料アップ」と「年金減額」が直撃 ■増税ではないかと批判続出の「少子化対策」 ■値上げラッシュは7月以降も続く ■もう始まっている公共料金の値上げ ■日本政府はインフレ阻止を怖くてできない ─────────────────────────
■ホテル代がコロナ禍前の2倍に高騰
今年のGWは、最長で10日間と長く、新型コロナ5類移行後初のGWとあって、コロナ禍前の盛況が戻ってくるのでは期待された。しかし、まったく盛り上がっていない。 盛り上がっているのは、有名観光地を訪れるインバウンド外国人と、一部のノーテンキなテレビ報道だけだ。 なにしろ、ホテル代が一気に高騰した。 東京、箱根、京都、大阪などのラグジュアリーホテルだと、1泊1室15万円を超えるのが珍しくなくなった。新宿のパークハイアットは約20万円だ。これはコロナ禍前の1.5倍から2倍である。 ビジネスにも行楽にも人気があるコンパクトシティホテルのドーミーインも、平均客室単価は1万5000円を超えた。そのため、人気観光地のホテルは、どこも外国人観光客ばかりになった。ラグキュアリー系は欧米富裕層観光客、シティホテル系はアジアからの観光客といった具合で、どちらも日本人の姿は少ない。
■外国人と日本人の観光2極化が進む
では、日本人はどこへ行ってしまったのか? 日本人で盛況なのは、都市近郊のテーマパークや大型ガーデン、アウトレット、娯楽施設、キャンプ場などである。物価、ホテル代、旅行代の高騰が庶民の財布を直撃したため、遠出や宿泊旅行が減ったからだ。宿泊旅行と言っても、せいぜい2泊3日がいいところで、それも近場が多くなった。 このGWでもっとも観光客数が伸びたのは、北陸新幹線が伸張した「恐竜王国」の福井県だという。福井県以外の数県をのぞいて、観光客数は減少している。 このように、外国人と日本人で、観光は「2極化」してしまった。私の住む神奈川県で言えば、横浜みなとみらいの高級ホテル、箱根の高級旅館は外国人だらけ。ミシュランクラスのレストラン、高級寿司店も外国人ばかり。日本人は、丹沢や相模湖のキャンプ場でバーベキューキャンプ、街ではファミレスや居酒屋で飲食といった具合だ。 一方、海外旅行は昨年比で9割回復というが、行き先は韓国、台湾など近場が中心。円安で欧米旅行は減り、聞こえてくるのは「ランチが1万円も!」という悲鳴の声ばかりになった。結局、旅行を楽しんでいるのは外国人で、日本人は楽しむどころか格安探しで疲れ切っている。 この状況は、完全な後進国状態。たとえば、アンコールワットがあるカンボジアと同じと言っていい。 (以下、省略) ────────────────── 山田順の「週刊:未来地図」 ― 経済は?ビジネスは?今後確実に起こる未来の歩き方。ときどき、取材裏話、スクープ、身辺雑記。 有料メルマガの購読、課金に関するお問い合わせは、 このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にして下さい までお願いいたします。 (その他のアドレスですと、お返事できない事がございます。御了承下さい) 配信中止、メールアドレスの変更はfoomiiのマイページから変更できます。 ログイン時に登録したID(メールアドレス)とパスワードが必要になります。 ──────────────────────────────────────────── |