G1予想[239]第43回 エリザベス女王杯(2018年11月11日) |
2018年 11月 10日(土曜日) 05:55 |
レッドジェノヴァの激走に乾杯!ニューヨーク滞在中なので、今回の中間選挙の結果を踏まえて買ってみることにした。 今回の中間選挙は、大方の予想通り、下院は民主党、上院は共和党となり、「ねじれ議会」となったが、中間選挙は大統領信任選挙とも言えるので、トランプはとりあえず信任されたと言っていい。 悪夢だが、「仕方ない。2020年まで大統領をやっていいよ」ということだ。
ただし、ここニューヨークは、トランプの「ト」の字もない。ニューヨークは民主党の鉄板の牙城だからだ。ニューヨークはトランプの出身地、マンハッタンのど真ん中にはトランプタワーが建っているではないかなどといっても、そんなことは選挙にはまったく関係ない。ここの人々は、ほぼ誰もトランプなど相手にしていない。
日本では、中間選挙はアメリカの議会選挙だけと思われがちだが、上院、下院議員を選ぶだけではない。州知事、州上院議員、州議会議員、州最高裁判事、州務長官、市議会議員、教育区委員などを選ぶ。よって、全部の候補者ななど知っている人間などいない。連邦議会候補、州知事以外は、みなテキトーに支持政党に投票しているだけだ。
しかも、投票日は火曜日である。また、事前に選挙人登録をしないといけない。よって、時間給や契約の一般ワーカーは、選挙に行けるわけがない。その結果、投票率は4割に満たないというひどいもので、世界でも最低レベル。「民意」など反映されないと思ったほういい。 一般ワーカーがみな投票に行ったら大変なことになるので、エスタブリッシュ連中は、この時代錯誤のシステムを変えないのである。
というわけで、上院議員選挙は、現職のキルステン・ギリブランド議員(民主党)が、予想通りに圧勝した。相手の共和党候補も女性だったが、なんといっても彼女は、民主党の女性議員のなかではエース的な存在であり、2020年の大統領候補の1人である。 同じく知事選では、2020年の大統領候補と目されている、現職の州知事アンドリュー・クオモ氏が難なく3選を果たした。
そんなか、最大の注目となったのが、下院の第14選挙区。 下院は人口比により全米で435の選挙区があり、そのうち、ニューヨーク州には27選挙区があるが、その一つの第14選挙区で、なんと29歳という若い女性、アレクサンドリア・オカシオコルテス候補(民主党)が当選したのだ。 最年少の女性連邦議会議員の誕生である。 しかも、異色なのが彼女の経歴。元バーテンダーだ。バニー・サンダーズ議員(バーモント州で上院選当選)の申し子を看板に戦ったが、共和党候補に完勝した。
それでは本題。このエリザベス女王で買うのはレッドジェノヴァだ。JRAの馬名由来では、「冠名+イタリアの都市名。母名より連想」となっていて、ニューヨークなど関係ないではないかと思うかもしれないが、それは浅知恵というもの。 なにしろ、母はコロンバスサークル、母の母はマンハッタンフィズである。コロンバスサークルといえば、セントラルパーク南西に位置する円形のロータリー。ニューヨークの名所の一つだ。ロータリー中央にはクリストファー・コロンブスの像がある。これは、アメリカ大陸上陸400 年を記念して、1892 年にシチリア人芸術家のガエターノ・ルッソによって建てられたもの。コロンブスはイタリア人である。
マンハッタンフィズは、カクテルの女王と呼ばれる「 マンハッタン」のこと。ウィスキーをベースに、ベルモット、ビターズ、レモンの皮、炭酸を加えた濃厚なカクテルだ。 というわけで、元バーテンダーのアレクサンドリア・オカシオコルテス議員の誕生を祝すに、レッドジェノヴァほど最適な馬はいない。ニューヨークから馬券を買うなら、レッドジェノヴァは鉄板だ。 結論:3枠5番レッドジェノヴァから枠連、馬連、総流し。 |