14/01/25●雑誌離れが加速。約4割が返品という最悪の状況に突入! |
1月24日、出版科学研究所が発表した2013年の出版販売金額(推定)は、予想通り9年連続での前年割れで、前年比3.3%減(金額ベース575億円のマイナス)で、1兆6823億円。1996年のピーク時2兆6564億円の約63%にまで落ち込んだ。 出版 販売金額の内訳は「書籍」が前年比2.0%減の7851億円、「雑誌」は同4.4%減の8972億円。雑誌のうち「月刊誌」(=週刊誌除くすべて)は同3.4%減の7124億円、「週刊誌」は同8.1%減の1848億円と、雑誌の落ち込みが目立つ。 この雑誌の落ち込みは、返品率の上昇に表れていて、「書籍」が同0.5ポイント減の37.5%でやや改善したのに対し、「雑誌」は同1.2ポイント増の38.8%で悪化した。雑誌の返品率が、書籍を上回ったのは、1958年から取り始めた統計で初めてとなる出来事だ。 雑誌を食っているのは、明らかにオンラインメディア。月刊誌、週刊誌とも読者年齢が大幅に上がり、中核はすでに60歳代に突入している。この傾向は新聞でも同じで、今後数年で、さらに多くの雑誌が廃刊になるのは間違いない。 |