14/02/10●詐欺師・佐村河内守の著書、CD付き雑誌、出版各社が回収に! |
出版界にゴーストライターはつきものだが、それでもゴーストライターを使うタレント、スポーツ選手、会社社長などは、自分の話をするし、日本語を書ける。しかし、この佐村河内守(50)という人物の場合、ウソを平気でつくうえ、譜面も書けない。 これでは、ただの詐欺師で、この詐欺師の詐欺を見破れなかったばかりか、それを助長させたメディアの商業主義は最悪だ。ニセモノをこれほど世の中にバラまいてよかったのだろうか? 佐村河内守の著書や関連作品は、現在、いくかの社から発売されているので、詐欺発覚の影響は大きい。まず、 2月5日、講談社は同氏著『交響曲第一番』(発行1万6500部)を絶版・回収を発表。NHK出版は『魂の旋律 佐村河内守』(同7000部)の販売を停止し、返品を呼びかけた。 また、幻冬舎は2月6日、『交響曲第一番』の文庫版の販売を停止。世界文化社も、同氏が手がけたとされる楽曲を収録したCD付「家庭画報」3月号の出荷を取りやめた。 そんなか、新潮社が配信する電子書籍「『全聾の天才作曲家』佐村河内守は本物か」は、2月6日午前0時にアマゾンKindleストアで1位となった。これはクラシック音楽家の野口剛夫氏が、昨年の「新潮45」11月号に掲載したもので、佐村河内守の楽曲の芸術性に疑問を呈したもの。今年1月22日に電子版として配信されていた。 |