14/03/18●政府が著作権法改正案を国会提出、出版権を電子出版にも拡張 |
政府は3月14日、著作権法改正案を国会に提出した。今回の改正案の眼目は、紙媒体による出版のみを対象としている現行の「出版権」の対象を電子書籍にも拡張するというもの。改正案では、電子書籍の海賊版被害防止のために、出版権を設定された出版社が海賊版の電子書籍に対しても差し止め請求などを行えるようになる。 現行法では紙媒体のみを対象としている出版権の設定だが、今後は、CD-ROMなどの記録媒体による出版やインターネットによる電子出版にも行えるように拡張される。 ただし、出版権者の義務は現行法と変わらず、契約による定めがない場合は、原稿の引き渡しを受けてから6カ月以内に出版または電子出版を行う義務がある。出版権の存続期間も変わらず、契約に定めがない場合、最初の出版または電子出版から3年としている。 |