14/05/02●文庫本市場が崩れ、ライトノベルの売上が急降下。その原因は? |
このほど、ライトノベルの販売額が初めて年間でマイナスになったことが判明した。2013年の販売額は250億円で、前期比12%減。ライトノベル市場はこれまでずっと成長を続けてきて、文庫本市場を支えてきたが、それもこの落ち込みで、先行きが不透明になっている。 文庫本市場というのは、出版不況のなかでも健闘してきたジャンル。もちろん、年々販売額を落としてきたが、その幅は小さかった。ピークは1998年の1396億円。それが2013年は1293億円となり、この15年間で約100億円が落ち込んだが、ほかのジャンルと比べたら、その落ち込み幅は小さいほうだった。
2013年の書籍販売部数は6億7738万冊。このうち文庫は2億459万冊で、全体に占めるシェアは約30%。つまり、この文庫本市場が崩れると、出版不況はさらに深まることになる。そこで、出版関係者の間では、「ついにライトノベルもダメか?」「原因はアニメ化のヒットがなかったからか?」「いや読者がスマホに行ってしまったからではないか?」と、現在、弱気な声ばかりが聞こえてくる。 |