14/05/13●「美味しんぼ」の鼻血描写が風評被害として大問題に |
風評被害を招いているとして、人気漫画「美味しんぼ」の描写が大問題化している。発端は、4月28日発売の『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で、タイトルは「福島の真実篇その22」。福島第一原発を取材した主人公の新聞記者・山岡が、疲労感を訴えた後に鼻血を出す。また、福島県双葉町の前町長も実名で登場し、「福島では同じ症状の人が大勢いる」と証言する内容だ。 これに、政府の閣僚からの批判も相次ぎ、メディア、国民を巻き込んだ騒ぎになった。 「表現の自由だ」「科学的根拠がない」「風評被害が広がる」など、いろいろな意見が飛び交うが、問題の根底には、放射能被害の実態がじつはよくわからないということがある。つまり、この問題に現時点で決着をつけることはほぼ不可能だ。誰も、確信を持って答えられないからだ。 |