14/12/11●英国に続きスペインでも「グーグル税」成立、「Google News」の提供停止 |
グーグルは、12月10日、スペインで12月16日から「Google News」の提供を停止し、スペインのパブリッシャーを同サービスから除外する予定であると同社の欧州サイトで発表した。 スペインでは、この10月に、新しい著作権法が可決され、ニュース記事のリンクや引用を投稿するアグリゲーションサービスに対し、スペインの新聞業界を代表する団体「Association of Editors of Spanish Dailies」への料金の支払いを求めることになった。この支払いを怠った場合、最大60万ユーロ(約75万ドル)の制裁金が課せられる。これは、グーグルを対象にした「グーグル税」の一種だ。 欧州(いや世界中)で、グーグルをはじめとするアグリゲーションサービスに対する風当たりは強い。それは、なにもコンテンツをつくっていないアグリゲーション側が引用や抜粋だけで、そこから得られる利益の多くを持っていってしまうからだ。 私は昔から、どう考えても、こんなことはあってはいけないと思っている。いくら「インターネット・フリーダム」といっても、コンテンツを提供する側は疲弊してしまうだけだからだ。 欧州ではドイツで、スペインと同じようなことが起っている。新聞社や雑誌社が加盟するVG Mediaが、グーグルにスニペットへの支払いを求めたのである。ところが、Google は、対抗措置としてスニペット表示を停止したため、失敗に終わっている。 トラフィックが激減して売上が急落し、VG Mediaが干上がってしまったからだ。 スペインがどうなるか見物である。 |