14/12/11●「日本人の半分が読書ゼロ」とNHKで特集されたが、昔からそうでは? |
NHKの『クローズアップ現代』が12月10日、「広がる“読書ゼロ” ~日本人に何が〜」という特集を放映して、出版界に波紋を呼んでいる。この9月、文化庁が発表した調査では、対象者2000人のうちおよそ半数(47.5%)が、「1か月に1冊も本を読まない」と回答していた。番組でも、「1年くらい読んでない」「3年に1冊読めばいい」という声が紹介され、大学生にいたっては「広がる読書ゼロ」で、最近はまったく読まないという。そこで、番組に登場した識者の多くは、「読書ゼロの影響は深刻」と指摘しているが、私はそうは思わない。 なぜなら、長年編集者をやってきた肌感覚からいって、日本人の半数は本を読まないと思ってきたからだ。つまり、私の見方では、読書ゼロは当たり前だ。なにかおかしいだろうか? この世の中の人の半分がほぼ本を読んでいない。あなたの周囲を見回せば、それが一般的ではありませんか? |