14/12/29●「出版物売り上げ大幅減」とNHKが報道。消費税の影響というよりアベノミクス不況と人口減の影響が大 |
12月29日にNHKが出版科学研究所の推計を元に、2014年度の出版物の売り上げが約1兆6000億円で、去年より約800億円減少(減少率4.8%)することを伝えた。書籍の売り上げは、前年比約300億円マイナスの約7500億円、雑誌の売り上げは、同約500億円減って約8500億円。これは、1997年に出版市場がマイナス成長となって以来最大の落ち込みである。 この原因を出版科学研究所は、「消費税の増税が大きく影響している」と分析しているという。 しかし、消費税以上に、人口減による経済縮小とアベノミクスによる大不況が影響しているはずで、若者人口の減少とともに、出版市場が毎年縮小していくことはすでにはっきりしている。一部に「電子書籍を加えれば出版不況ではない」という声があるが、「出版業界不況」であることは間違いない。そして、この不況は、人口減が解消されない限り(日本語人口が増えない限り)、解消されない。 |