15/01/16●昨年は「出版業者」の倒産件数が減少も、負債総額は増加 |
帝国データバンクによると、2014年の出版業者の倒産件数は33件で、2013年の37件から4件減少した。ただし、負債総額は2013年の約30億円から約89億円とおよそ3倍に増加している。 また、書店などの書籍販売業者の倒産件数は前年から4件減の16件。負債総額は13年の約21億円から約12億円と半減。印刷業者は、前年の119件から99件に減少。負債総額前年の約365億円から約117億円と、およそ3分の1程度になった。 こうした数字を見ると、アベノミクスで出版不況も和らいできているように見えるが、実際は、出版不況は深刻化している。 なお、2014年に倒産した国内全体の倒産件数は9180件で、8年ぶりに1万件を下回り、上場企業の倒産は1990年以来、24年ぶりになかったことが「ニュース」になっている。しかし、これも円安、株高が進んだ2014年限りのことだろう。 |