15/02/24●フランスで、電子書籍の定額サービスが違法とされ議論沸騰 |
フランス政府は2月19日、電子書籍の定額サービス(読み放題)が、本の定価販売の法律に違法するという見解を発表した。これは、当初「Kindle Unlimited」を狙ったものと思われたが、地元の同様なサービス「Izneo」「Youboox」「Youscribe」も含まれるので、議論が沸騰している。フランスの法律では、本の小売価格は、書店(流通側)ではなく出版社が決定できるとされている。ただし、この法律には海外出版社と自主出版本は拘束されないから、「Kindle Unlimited」はそれほど影響を受けない。つまり、法律を変えない限り、アマゾンは狙い撃ちにできない。 また、こうした法律を電子書籍に適用するというのは、紙の本を電子より上に見ていることになる。しかし、電子書籍の定額サービスというのは、書籍というモノを売っている(物販)わけではなく、書籍へのアクセスの権利をこ売っているだけだ。これは、映画、音楽、ゲーム等ストリーミングサービスと同じだ。つまり、モノとサービスを一緒にするのは無理がある。 また、電子書籍をアプリと区別し、紙の本と同じような法律で縛るのも矛盾している。映像や音を入れた電子書籍はアプリと区別がつかない。 はたして今回のフランスの措置が同決着が着くのか、注目だ。 |