15/04/01●電子書籍販売が頭打ち。値下げセールという“自殺行為”をしないと売れない |
最近、各所で「電子書籍販売が伸びない。もう頭打ち」という声を聞く。コミックのヒット作は別として、値下げセールをしないと売上は伸びないのだという。だから、最近はどの電子書店でも「ポイント還元」「期間限定80%オフ」などのセールをやっている。これは自殺行為とも言うべきもので、かつて日本の出版界はアマゾンによる値下げ攻勢を批判してきたが、そんなことはすっかり忘れてしまったようだ。また、欧米の電子書籍の進展を見て、「電子書籍市場はまだまだ伸びる」と言ってきた人々、業界関係者は頭をかかえている。 この状況から脱出するのは、電子書籍を書籍とはとらえず、単なるデジタルコンテンツとしてどのように売っていくか考えるしかない。 |