16/03/22●人工知能(AI)が書いた小説が文学賞の一次選考を突破、アメリカでは脚本政策AIも活躍 |
小説を書く人工知能(AI)の開発を目指す研究プロジェクトの報告会が3月21日、東京で開かれ、その席で驚くべき報告があった。このプロジェクトは、公立はこだて未来大学の松原仁教授が統括し、4年前からAIを使ってSF作家の星新一さんの作風を受け継いだ新作の小説を生み出すことを目指してきたが、その小説が「星新一賞」の一次選考を通過したというのだ。 松原教授は「これは快挙だ」としながらも、「現在の人工知能ではあらかじめストーリーを決めるなど人間の手助けが必要な部分が多く、今後、さらに研究が必要だ」と述べた。 ところで、AIと言えば先日韓国で、囲碁のプロの棋士を4勝1敗で打ち負かして話題になったが、驚くべきスピードで発達を遂げている。 すでにハリウッドでは「ドラマティカ」と呼ばれる脚本ソフトが使われている。これは、プログラムの質問に対してユーザーが回答し、与えられた情報を基にストーリーを自動生成するというもの。まだ発達段階にあるが、今後は、進歩した「ドラマティカ」の生み出すストーリーに則って映画作成が行われる可能性がある。 |