[030]女性誌『PINKY』休刊で思う「紙メディアの崩壊」以後 |
2009年9月11日 集英社発行の女性ファッション誌『PINKY』《ピンキー》の休刊が、9月9日に発表された。12月22日発売予定の 2010年2月号で、約5年間の幕を閉じる。『PINKY』は2004年8月に、「ギャルは卒業、でもコンサバじゃつまらない」というキャッチコピーで創刊された。 と、新聞紙上では報道されたが、実際の部数はさらに落ち込み、10万部割れに追い込まれていた。この分野、10代後半~20代前半の女性向けファッション誌の部数減は、ほかの世代向けのファッション誌より激しい。いわゆる赤文字系は、ついこの前までトップだった『CanCam』(小学館)が凋落し、いまは『ViVi』(講談社)がNo.1だが、それでも30万部前後という。
休刊が決まった『PINKY』 いまNo.1の『ViVi』 N0.1だった『JJ』
中長期的な展望にたてば続けられないのは当然
ちなみに、今年度上半期の広告代理店の売上高を見ると、広告会社大手9社の雑誌売り上げは前年比69.1%である。約30%のダウン。リーマンショック以後の広告不況が、女性ファッション誌を確実に死に追いやっているのは事実だが、本当の原因は、デジタルネイティブ世代の登場にある。
1990年代の後半、シリコンバレーに行くと、メディアを集めた発表会の場には、常に『サンノゼ・マーキュリーニューズ』(The San Jose Mercury News )の記者がいて、盛んに質問していた。この新聞は、いわばシリコンバレーの中心メディアで、これを読まずにシリコンバレーは語れないというほど、重要な新聞だった。
『C0URRiER Japon』は「活字メディアの危機」を毎号特集
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