16/04/29●摩訶不思議な「出版不況論」が『出版ニュース』に掲載され目が点に! |
『出版ニュース』に掲載された「だれが『本』を殺しているのか 統計から見る『出版不況論』のゆくえ」を読んで目が点になった。あえて説明するのもバカバカしいが、出版科学研究所の2015年統計に電子出版も加わったことで「紙+電子」となり、2015年の総合書籍市場は1兆715億円で、前年比0.4%プラスというのだ。 しかし、著者が勝手に「雑誌扱いの紙コミック」を総合書籍に組み入れたりしているので、これに統計的価値はない。この著者は電子によるカニバリズムも否定してきているので、紙出版に対する愛着はまったくないと言っていい。現在、新聞も含めて紙媒体の苦悩は続いている。高みの見物をしていても、出版不況(=紙媒体の売上減と市場縮小)は続いていく。 |