G1予想[178]第66回安田記念(2016年6月5日) |
2016年 6月 03日(金曜日) 02:30 |
赤い星が輝くいまだから「3枠」流し
まず、先週のダービーの回顧から書いてみる。 皐月賞2着の3番人気マカヒキが鼻差で勝った。2着は2番人気サトノダイヤモンド。馬主の里見治氏は、ほとほと運がない。3着は1番人気になった皐月賞馬ディーマジェスティ、4着には好位で折り合ったエアスピネル(7番人気)、5着には後方から追い上げたリオンディーズ(4番人気)が入った。 つまり、人気決着。しかも、この5頭は、皐月賞でいずれも5着以内に来た馬たちだ。 皐月賞の着順を再度書いておくと、1、ディーマジェスティ、2、マカヒキ、3、サトノダイヤモンド、4、エアスピネル、5、リオンディーズだから、ダービーでは4着、5着は同じだから、3着までの順序を入れ替えれば、誰でも当てられる馬券だった。要するに「5強」の争い。この5頭以外、いらないということが判明した(ただし、現時点での話。先のことはわからない)。
案の定、馬連3-8 700円は1番人気、枠連2-4700円は2番人気、3連複1-3-8は1番人気だ。この結果、「当たった、あたった!」と叫んだり、笑顔を浮かべたり、ガッツポーズをしたりするファンが続出した。そうして、レース後はお決まりの祝杯を上げることになったが、この配当では完全な持ち出し。あげくのはてに、「取ったんだからおごれよ」で散財させられ、馬券は的中しても、さんざんなダービーとなった。
このように、人気馬券を取ることは「地獄への道」である。ファンというのはみないい人間だから、今回のことを教訓とせず、また人気馬を買い続けるのである。 そうすると、お金はかぎりなく減っていくことになる。 「地獄への道はバラで敷きつめられている」とはよく言ったものだ。馬券でも仕事でも、鉄則は「狭き門から入れ」である。競馬新聞より、アンドレ・ジッドの名作「狭き門」を読んだほうが、よっぽどためになる。
こうして今週になったわけだが、 今週もまた舛添“逃げ切り劇場”が続いている。こうなったら1日でも長く粘って、“劇場”を続けてほしい。いま辞められたら、もうこんな刺激的なショーは見られなくなる。ただ、リオのオリンピンピックに行くのは、たとえエコノミーだろうと許せないので、その前には辞めてもらいたい。 というわけで、辞任(とうかクビ)は確定なので、オッズを出すとすれば「いつ辞めるか」だろう。 都議会の追及に耐えられず6月半ばに辞任 10.0倍 都議会の追及をかわして7月まで延命 5.0倍 都民の怒りで8月のリオ五輪開幕前に辞任 2.5倍 リオ五輪後、9月まで延命して辞任 4.5倍 なんと9月も乗り切りとことん居座る 100.0倍
さて、安田記念だ。モーリス(牡5歳、美浦・堀宣行)とリアルスティール(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)の対決に尽きるだろう。この両馬の1番人気、2番人気は確実だろう。 なにしろ、昨年の年度代表馬モーリスは、香港マイル、チャンピオンズマイルと香港のG1を連勝して、目下7連勝中。一方、リアルスティール(は前走のドバイターフ(UAE)で悲願のG1タイトルを手にした。こんな美しい「対決」はない。したがって、この2頭の馬連、あるいはこの2頭を入れた3連複、3連単はものすごく売れるはずだ。
となると、こういうときこそ、的中馬券を手にしてはいけない。このような馬券を取ると長期間にわたって不幸になるので、買ってはいけない。 で、買うのは、単に「3枠」(赤)からの枠連。 今週、夜になるたびにしていたことがある。それは、夜空を見上げて「火星」を探すこと。火星はいま、10年に1度レベルで地球に最接近している。マイナス2等星の明るさというから、見上げればすぐわかる。「マーズ見えてマース!」「やっぱり明るい、やっぱり赤いね」と、子供たちは喜んでいる。 「赤い星」の火星が輝くいま、赤い「3枠」を買うことは、きわめて自然ではないだろうか? 結論 :3枠から総流し
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