16/11/17●なんと電子書籍売上が前年比20%減となった米出版市場 |
11月16日、AAP(アメリカ出版社協会)が発表した今年の上半期の売上は、前年同期比で3.4%減だった。その内訳は一般書籍が1.1%減だが、E-Book(電子書籍)はじつに20%減という大幅な落ち込みとなった。 売上総額は約30.3億ドルで1.1%減。ハードバックが約9.9億ドルで0.9%増、ペーパーバックが10.1億ドルで8.8%増何比べ、E-Book(電子書籍)が5.8億ドルで20%減だから、やはり大幅に足を引っ張っている。AAP統計は、会員企業約1000社の販売額を基にしているので、米国の書籍の全市場の動向を表すものではないが、この結果は、電子書籍がもはや市場を引っ張っていくものではないことを端的に表している。 もちろん、電子書籍の売上減の最大の原因は、ビッグ5による価格のアップだ。次のグラフはAAP加盟出版社のフォーマット別売上構成比の推移。2013年まで急成長を続けて売上の約4分の1まで伸びた電子書籍は、2014年を境に減少に転じている。
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