17/03/01●1月の雑誌返品率45.3%と、記録的なマイナスに!なぜ? |
出版科学研究所によると、2017年1月の書籍雑誌の推定販売金額は963億円で、前年比7.3%減。その内訳は、書籍は508億円で同6.0%減、雑誌は455億円で同8.7%減となっていて、いつものように前年比減を記録している。 しかし、驚くのは、雑誌の返品率が45.3%と記録的なマイナスに陥っていたことだ(ちなみに書籍は36.4%)。 これは、昨年の12月31日に行われた「特別発売日」の影響、反動落ち込みである。このキャンペーンは、各出版社や出版取次会社の30~40代の若手が、所属する企業の垣根を越えて企画され、通常なら新規商品が投入されない大晦日に、書籍、雑誌、コミックの新春特別商品192点840万冊を店頭に並ばせたもの。 一部メディアは、この試みを「新しい挑戦」などと持ち上げたが、本来、ニーズなどないのに商品を投入したため、結果的に大惨敗を喫したわけだ。それにしても投入した雑誌の約半分が返品。もう、こんな供給サイドだけの都合による馬鹿げたキャンペーンはやめるべきだろう。 |