17/06/02●デジタルマガジンが成立しないことが判明したABC統計 |
日本ABC協会から2016年下期の雑誌販売部数が発表された。合計販売部数は1405万部、前年比2.5%減と、相変わらず部数減が続いている。もちろん、デジタル時代なので、これが回復することはありえないが、この衰退をデジタル版が補うだろうとされてきた。 しかし、そのデジタル版(94誌)も14万6110部、16年上半期比9.6%減と、減少している。ただ一つ増加しているのが、読み放題UU (85誌)で665万7953 U、40.5%増となっている。 ここから言えるのは、デジタルマガジンは単体では存在できない。読み放題のなかの1コンテンツになってしまったということだ。デジタルマガジンのトップは『日経ビジネス』だが、部数は3万部がやっとである。なお、読み放題も、紙で収益が上がらなくなった雑誌から脱落は必至なので、すでにデジタルマガジンそのもののビジネスモデルが成り立たないと思っていいだろう。 デジタルマガジンとウエブメディアとどこがどう違うのか? ユーザーにとってはわからない。 |