17/07/04●ニュースは新聞からは過去。オンラインで入手。それもSNSが主流に! |
「デジタルメディアレポート」がこのほどロイターが発表した「デジタルニュース報告書2017」の概要記事を掲載している。 この記事とソースであるロイターの報告書によると、ニュースソースとしての新聞は完全に過去のものとなり、ニュースはオンラインで入手するのが一般的になり、しかも若い層ほどSNSをソースとするようになっているのがわかる。 とくにアメリカの場合、この傾向は顕著で、次のグラフにあるように、オンラインが77%に達し、プリントメディアは22%にすぎない。さらに、オンラインといってもソーシャルメディアが51%に達している(ただし、これは複数回答)。 このオンラインシフトは、当然だが、若い層ほど顕著で、18歳から44歳までの各年齢層では、主要なニュースソースがTVではなくてオンラインとなっている。さらに18~24歳の若年層となると、ソーシャルメディアだけ(33%)でもTV(24%)をしのいでいる。 次は、オンラインにおいてニュースコンテンツとどこで出会っているかのグラフだが、これによると、ニュースメディアのサイトに直接訪れてニュースコンテンツと接しているユーザーは、回答者のたった32%である。そのほかのユーザーは、検索サイト、ソーシャルメディア、ニュースアグリゲーターを介してニュースコンテンツと出会っている。 この調査はニュースパブリッシャーにとっては衝撃的かもしれない。なぜなら、ニュースメディアのサイトに直接訪れるユーザーが減っているということはもちろん、もう一つの大きな事実があるからだ。 それは、ソーシャルメディアや検索エンジン、ニュースアグリゲーターでは、ニュースコンテンツは機械的なアルゴリズムによって選ばれて表示されていることだ。つまり、AIが選んでいるのだ。 もはや、どのニュースが重要かなどという編集者やジャーナリストは必要ないのである。このことが、なにをもたらすのかは、まだ誰にもわからない。
■「Overview and Key Findings of the 2017 Report」 http://www.digitalnewsreport.org/survey/2017/overview-key-findings-2017/ ■「Reuters Institute Digital News Report 2017 」 |