17/07/27●出版市場2017年上半期は紙2.8%減、電子21.5%増 |
出版科学研究所がまとめた2017年上半期(1月~6月)までの販売概況によると、紙版(プリント)販売金額は、前年同期比5.5%減7281億円。その内訳は、「書籍」3954億円(同2.7%減)、「雑誌」3327億円(同8.5%減)。市場は相変わらず低迷し、この傾向は変わりそうもない。 新刊点数は3万6711点(同4.3%減)。このうち取次仕入窓口経由は2万5966点(同4.1%減)で5年連続減少。返品率は「書籍」34.2%(同0.1ポイント減)、「雑誌」44.0%(同2.0ポイント増)となっている。 その一方で、電子版(デジタル)のほうは好調だ。電子版の販売金額は前期比21.5%増で1029億円。ついに1000億円台に到達し、市場全体における占有率も12.4%となった。とはいえ、これは紙版の落ち込みを補ていない。 結局、紙版と電子版を合わせた販売金額は8310億円で、前年同期比2.8%減である。 なお、オリコンがこのほど発表した「2017年上半期 書籍マーケットレポート」によると、BOOK・コミック・文庫の3部門を合計した上半期売上げは、4801億9000万円で、前年同期比4.0%減となっている。 |