17/07/05●史上初、月刊誌の返品率が50%を超えた |
出版化学研究所が発表した5月の書籍雑誌の推定販売の数値を見て驚いた。もう前年比マイナスは日常化しているので、驚かないが。いくらなんでもこれはないという数値がある。それは、月刊誌の返品率が51.0%と、ついに50%を超えてしまったことだ。これは史上初。 もはや月刊誌は半分が戻ってくる。これは紙離れということも大きいだろうが、もう月刊というサイクルはなくなり、発行する意味がなくなったということだろう。 ちなみに2017年5月の書籍雑誌の推定販売額は926億円で、前年比3.8%減。書籍は475億円で、同3.0%増、雑誌は451億円で、同10.0%減となっている。 雑誌の内訳を見ると、2カ月連続の2ケタマイナスで、月刊誌が356億円で同11.3%減、週刊誌は95億円で同4.6%減。返品率は書籍が41.2%、雑誌は48.9%で、前記したように月刊誌は51.0%と、ついに50%を超えてしまった。 |