メルマガ[334〜336] 連載:憲法改正前に知っておくべきこと(1)〜(3) |
[No.334 2017/11/07]なぜアメリカは「平和憲法」をつくったのか? ついにトランプ大統領が来日し、日本政府と安倍首相の思惑通り、日米同盟が磐石であることが世界にアピールされました。しかし、本当にそうでしょうか? 現行憲法があるかぎり、実際の有事にどうなるのかはまったくわからないのです。 そこで、今週から3回、憲法について絶対に知っておくべきことを詳述します。前回の総選挙で自公が圧勝し、いよいよ憲法改正が視野に入ってきた現在、このことは私たち国民にとって最重要な歴史的知識です。 [目次] ■「私たちが日本国憲法を書いた」が常識 ■「平和憲法が平和をつくった」という“信仰” ■憲法をつくったアメリカ自身が憲法批判 ■日本占領の最大の目的は国体崩壊と武装解除 ■憲法の正体を知りたければ「英文」を見るべき ■「We」で始まるのは「独立革命」があったから ■なぜ「people」が大文字ではなく小文字なのか? ■「戦争放棄」が意味するところとは? ■アメリカの平和のための「平和憲法」 ■単に自衛隊を明記すると言う“姑息な”改正案
[No.335 2017/11/14]じつはリベラルではなく保守が憲法改正を阻んできた! 今週の木曜日(11月16日)から、自民党の憲法改正推進本部が改憲案策定に向けた議論を再開します。いよいよ、改憲に向けた本格的な動きがスタートするわけです。 そこで先週に続いて、憲法改正について、問題点を指摘します。今回、問いたいのは、 じつは、これまで憲法改正を阻止してきたのは、メディアが報道するような左派・リベラル・護憲派ではなく、右派・保守・改憲派だということです。 彼らは左派・リベラル・護憲派が「護憲」を主張することを逆利用し、アメリカを騙しながら、今日まで憲法改正を引き延ばしてきたのです。 それがもう続けられなくなったというのが、憲法改正の真相なのです。 [目次] ■日本人はまだまだ改憲に乗り気ではない ■安全保障、平和に責任を持たないズル賢さ ■吉田茂はアメリカの再軍備要求を2度も拒否 ■自分たちで国を守らなくていいという「うまい話」 ■日本自身が戦争放棄を望んだという「嘘」 ■日米同盟でもっともトクをしてきたのは日本 ■「護憲」というインチキをやめ、ずる賢さを捨てよ! ■アメリカの完全なる同盟国となるのが最善
[No.336 2017/11/21]憲法を改正しても日本は「独立国」にはならない 3週連続で憲法の話をお届けします。 先の17日の衆参両院の所信表明演説で、安倍首相は憲法改正について、与野党の枠を超えて議論を前進させるよう呼びかけました。とうとう「憲法改正」が、現実味を帯びてきたわけです。 では、改めて問います。憲法改正の目的とはなんでしょうか? 単に自衛隊を正規の自衛軍として認めることだけでしょうか? そうではありません。右派・保守・改憲派が目指すのは、「押し付け憲法」を廃して「自主憲法」を制定することで、日本が本当の意味での独立国になることです。 しかし、それは憲法改正ぐらいではとうてい無理というのが、今回のテーマです。 [目次] ■改憲派も護憲派もファンタジーを唱えている ■憲法は国内法、それより大事なのが国際法 ■国際法とは平和条約=戦争終結の取り決め ■憲法より大事な三つの国際条約 ■日本の歴史教科書の記述は間違っている ■「独立国家しての主権を回復した」という嘘 ■アメリカ軍による永久占領を自ら望んだ ■個別的、集団的自衛権をアメリカが肩代わり ■改正よりも憲法9条を削除してしまえばいい ■日本の法律が適用されない「治外法権」 ■日米安保、日米地位協定にも日本語正文がない |