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[292]やがてやって来るに違いない「世界を変える変換点」
2018年 1月 02日(火曜日) 09:16

年が明けたら、話題は「今年はどんな年?」一色になった。本当にどんな年になるのだろうか? 第二次北朝鮮戦争はあるのだろうか? 株式バブルは崩壊するのだろうか? 正直、わからない。

 これまで起こったことについては、池上彰さんのように解説することはできる。しかし、これから起きることに関しては、誰にもわからない。いまあるデータから、技術、経済、社会などが、今後どうなってくのかは、ある程度は予測できる。しかし、それを超える出来事に関しては、皆目、わからないと言っていい。

 

 最近では、未来は一つでなく、複数存在するという説もある。また、過去・現在・未来には順序がなく、同時に存在するという説もある。そもそも時間は存在しないというのだ。

 量子の世界では、時間の流れが一方通行ではなく、過去から未来、未来から過去へと流れるという。つまり、過去は現在、そして未来に影響を与えるが、未来も現在、過去に影響を与えるというのだ。

 となると、現在の私の行動は、未来の自分の決断に影響を受けていることになってしまう。そんなことがありえるのだろうか?

 

 いずれにせよ、未来はわからないほうが面白い。わからないからこそ、私たちは生きている。ただし、そう言い切ってしまうと身も蓋もないで、現時点で予測されている未来に関して述べておきたい。

 といっても、私の予測など意味がないので、2015年9月に世界経済フォーラムの「ソフトウェアと社会の未来に関するグローバル・アジェンダ・カウンシル(Global Agenda Council on The Future of Software and Society)」が発表したレポートを簡単にまとめておきたい。

 このレポートでは、現在、進行中の「第4次産業革命」(英語では「インダストリー4.0」)がもたらす近未来が予測され、21の「ティッピング・ポイント」(tipping point)が示されている。

 ティッピング・ポイントとは、「ある技術的変革が、突如、社会の主流を転換させてしまう瞬間」のこと。文字どおり、いままでの流れを、突然、ひっくり返してしまう「特異点」がティッピング・ポイントである。

 

 ティッピング・ポイントを理解するには、まず、「第4次産業革命」がなにかを知っておく必要がある。なぜ、現代が産業革命の「第4次」なのだろうか?

 「第1次産業革命」は、私たちがよく知っている産業革命で、これは「蒸気機関」という新しい動力が出現したことによって起こった。ここから、人類社会は機械化の時代に入っていく。続く「第2次産業革命」では、「電気」と「石油」によって大量生産が実現した。そして、「第3次産業革命」は、「コンピュータ」が登場して生産の自動化が進んできた。では「第4次産業革命」の主役はなんだろうか?

 それは、すべてのモノがインターネットにつながる「IoT」と、それをコントロールする「AI」だ。つまり、この「第4次」は、これまでと違って機械自身が革命を起こしていくのである。

 次が、世界経済フォーラムのレポートが示す「2025年までに起こり得る21のティッピング・ポイント」のグラフと一覧表だ。

 

 

 ここに挙げられた21項目の右側のパーセンテージは、この調査に参加した情報通信テクノロジー分野の専門家800人の回答者のうち、「そうなると思う」と回答した専門家の割合を示している。そこで、上から順に80%以上の主な項目を見ていくと、次のようになる。

 

・10%の人々が着ている服がインターネットに接続されている(91.2%)

・1兆個のセンサーが、イーターネットに接続されている(89.2%)

・米国で最初のロボット薬剤師が誕生する(86.5%)

・眼鏡の10%がインターネットに接続されている(85.5%)

・3Dプリンタによって自動車が生産されている(84.1%)

・政府がビッグデータのソースを使って国勢調査を行うようになっている(82.9%)

・人体にインプラントできる携帯電話が発売開始となる(81.7%)

・人口の90%がスマートフォンを使用している(80.7%)

 

 以上のことはもはや珍しいことではなく、一部では達成されているので、この予測はほぼ当たるだろう。では、80%以下ではどうだろうか? 目ぼしい項目を列記すると次のようになる。

 

・3Dプリンタによって生成された肝臓の初移植が行われる(76.4%)

・法人の会計監査の30%がAIによって行われている(75.4%)

・政府がブロックチェーンを介して最初に徴税を行う(73.1%)

・自家用車でなく、カーシェアリングによる移動や旅行が世界的に広がる(67.2%)

・人口が5万人を超える都市で信号機が廃止される(63.7%)

 

 これらの項目も、60%以上のものに関しては、ほぼ実現するだろうと思える。すでに会計ソフトが会計士に代わっているから、会社の会計監査をAIが行い、監査役がAIになってもおかしくはない。自動運転車は走行試験段階から実用段階に移っているので、実用化とともにカーシェアリングの時代がやってくるだろう。

 

 そこで、ティッピング・ポイントが示す未来を方向付けしてみると、流れは次の4点に絞れるのではないだろうか?

 

(1)AIロボットによる生産の完全オートメーション化

(2)人間と機械の融合によるサイボーグ化

(3)意思決定までAIが行うプロセスの導入

(4)すべてがネットでつながることで「所有」という概念が希薄化して「シェア」が主流となる

 

 はたして、このような流れに私たちはうまく適応できるのだろうか? また、以上を総合してみると、どう考えてもモノの生産、サービスに人間はあまり必要ではなくなる。

 つまり、第4次産業革命とは、「大失業時代」と言い換えることが可能だ。経済産業省の試算によると、AI関連の国内市場規模は2030年までに86兆円以上になると予測され、経営や商品企画の分野で136万人、製造・調達分野で262万人、管理部門で145万人が仕事を失うとされている。

 

 このような時代を目前にして、いま言えるのは、過去のどんなビジネスモデルも、サクセスストリーも無意味だということだ。さらに、これまでのような人間の労働をベースにした資本主義社会は終わらざるをえないということだ。

 機械がモノをつくり、サービスをやってくれる社会では、いままでのような資本主義は成り立たない。また、日本のような人口減社会では、これまでのシステムは成り立たず、成長を前提とした経済学も役に立たない。

 もちろん、社会は自律的に変わっていくに違いないが、その変化が早すぎると人々はついていけない。

 本当にどうなっていくのだろうか?  

 

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