メルマガ[350][351]バブル崩壊、そして巨額流出----- 仮想通貨ははたして未来の通貨になりえるのか?(上)(下) |
No.350 2018/01/30 仮想通貨取引所「コインチェック」で起こった巨額資金の不正流出事件で、一般の仮想通貨への関心が高まっています。ビットコインの昨年暮れの暴騰と、今年になってからの暴落--------。 仮想通貨は本当にこれから世界中で流通し、デジタル時代の主流通貨になるのでしょうか? それとも、単なる投機商品の一つとして終わってしまうのでしょうか? 今回は「通貨とはなにか?」という視点で、いまもっとも注目される問題を考えます。長くなるので、今日と明日の2回に分けて配信します。 [目次] ───────────────────── ■仮想通貨は「暗号通貨」が本来の意味 ■「コインチェック」事件の教訓とは? ■1400種類もあるうえ格付けはみな低い ■あのジョージ・ソロス氏も認めるバブル ■仮想通貨が持つ大きなメリットとは? ■仮想通貨は国家の主権を奪ってしまう ■ビットコインを公認した“お人好し政府” ■経済学者もアメリカ政府も懐疑的 ───────────────────────── No.351 2018/01/31 巨額資金流出事件が起こり、仮想通貨に関して世間の関心が高まっています。そこで、昨日の配信では、仮想通貨がバブルになっている現状を紹介し、それでも未来の通貨として普及していくだろうと述べました。ただし、それは、通貨がデジタルになるということで、現在の仮想通貨がどうなるのかはわかりません。 なぜなら、もし仮想通貨が、国家が発行する法定通貨と同じように流通すると、国家主権が失われてしまう可能性があるからです。 なぜそうなるのか? 今回は、仮想通貨が抱える「根本問題」について述べます。 [目次] ───────────────────── ■「おカネ」の存在理由はモノと交換できること ■なぜ金銀か貨幣として使われたのか? ■誰でもマイニングしてビットコインを得られる ■仮想通貨と法定通貨の違いとはなにか? ■国家が持つ「通貨発行権」を奪い取る ■金融緩和も納税もビットコインになる? ■「暗号通貨が勝利する」というラガルト衝撃発言 ■将来のデジタル通貨をめぐる覇権争い ■規制がゆるい国と規制が厳しい国 ■注目されるエストニアとスウェーデンの取り組み ■仮想通貨は詐欺。最終的にドルがデジタルに ───────────────────────── |