18/05/28●編集者は仕事があるだけマシ。年収はガタ落ち |
「FOLIO」の記事「Editorial Salaries Decline Amid Industry Instability」によると、アメリカの雑誌編集者たちは、トホホの状況になっている。いまや編者者は、仕事があるだけでマシ(lucky to have a job at all)であり、年収(annual salary)は年々下がっている。 http://www.foliomag.com/2018-editorial-salaries-decline/
「FOLIO」は「Readex Research」と共同で調査を行い、その結果を発表している。それによると、編集長、マネージングエディター(副編クラス)、ヒラ編集者すべてで、ボーナスがほとんどないに等しく、もらえても副編クラスで4300ドルというから情けなくなる。 ちなみに、勤続20年以上の編集者の年収の中間値は8万9000ドルだ。編集者の多くがいまや勤続10年以下で、その割合は68%。もはや、編集者になりたいという若者はほとんどいなくなった。
そう言えば、すでに2010年時点で、新聞社、出版社の編集者は大リストラにあっていた。当時の映画『遠距離恋愛 彼女の決断』(GOING THE DISTANCE)を見ても、主人公のドリュー・バリモアはすべてのメディアに就職を断られ、スタンフォードを出たというのに、いつまでもダイナーのウエイトレスを続けていくことに悩んでいた。
以下、「FOLIO」に掲載された図表を引用・掲載してみたい。1つめは「Editor-in- Chief」、2つめは「Managing Editor」、3つめは「Associate Editor」の年収だ。見れば見るほど、悲惨な状況なのがわかる。 回答を寄せた編集者によれば、広告がウエブに流れ、年々減少していることが、年収ダウンの最大の原因としている。
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