18/07/06●前代未聞、芥川賞候補作品がなんとパクリと判明し大騒動に! |
まだ、この前代未聞の大騒動の波紋は広がっている。問題の作品は、7月18日に発表される芥川賞候補に選出されている『美しい顔』。講談社『群像』の新人文学賞受賞作品でもあるが、そのなかの記述が石井光太氏のノンフィクション作品『遺体 震災、津波の果てに』(新潮社)や、金菱清編の手記『3.11 慟哭の記録71人が体感した大津波・原発・巨大地震』(新曜社)などからの“転用”(つまりパクリ)であると指摘され、講談社はこの7月4日に、謝罪をこめて「広く評価を読者と社会に問うため」、全文をHPに公開した。 「美しい顔」は東日本大震災で母親を亡くした女子高生を主人公に、彼女の目線を通して一人称で綴る小説。作者の北条裕子氏は、被災地に行ったことがないとしているので、こうした“下敷きにする作品”がなければ、この小説はできなかったのはたしかである。しかも、読んだかぎり、文芸作品としてとらえれば、たいしたことがない。 となれば、騒動の顛末はともかく、この作品と作者は追放か。それにしても、なんで、こんなわかりやすい、しかも乱暴なパクリを行ったのだろうか? |