メルマガ[377] 〜「379」日本経済SOS(1)〜(3) |
No.375 2018/07/26日本経済SOS(1)量的緩和の限界:東京五輪を前に景気減速から財政破綻に向かうのか? 米朝首脳会談によって朝鮮半島に平和が訪れるという「ムード」に酔っていると、この先、日本経済は大変なことになりそうです。なぜなら、米欧とも金融緩和を終えて、いまや日本だけが緩和を継続せざる得ない状況に追い込まれているからです。 この6月、前代未聞の「新発10年債」の取引が成立しないという異常事態が4日も起こりました。もはや日本の金融市場は機能不全に陥っています。この事態が、今後、日本経済を蝕んでいくのは明白でしょう。これにトランプ大統領の世界中を相手にした貿易戦争が加わるのですから、まさに「日本経済SOS」です。 そこで、今週から来週にかけて3回にわたり、今後の日本経済を展望します。 [目次] ─────────────────── ■「国債取引成立せず」が1カ月で4日も ■異次元緩和は実際には起こらなかった ■もはや金融機関が経営できない環境に ■欧米はやめても日本は緩和をやめられない ■じつはみんな知っている国債金利はインチキ ■国債は完全なリスク資産になった ■今年のGDP成長率はマイナスに転じる ────────────────────────
No.378 2018/07/13 日本経済SOS(2)GDPマイナスの衝撃:とうとう人口減から縮小に入った日本経済の行方 前回は、前代未聞の「新発10年債」の取引が成立しないという異常事態が6月に4日も起こったことから、いよいよ日本経済がSOS状態になってきたことを指摘しました。国債取引の不成立は、ひと言で言えば、「異次元緩和」の副作用です。しかし、日本は、欧米が緩和をやめてもやめられない事情があります。そんなことをしたら、財政が破綻に向かうからです。 ところがこうしたなか、唯一の望みである経済成長が限界に来ていることが明らかになってきました。GDP成長率がマイナスに転じ、日本経済はいま明らかに減速を始めたのです。 [目次] ───────────────────── ■とにかく経済成長が絶対必要という主張 ■年率換算0.6%減で「財政均衡」先送り ■海外メディアは「日本経済の凋落の始まり」と ■「日銀短観」も悪化してやっと不景気報道 ■アベノミクスでもGDPはほぼ変わらず ■東日本大震災がその後のGDPを押し上げた ■世帯収入が減っているから「景気回復の実感がない」 ─────────────────────────
No.379 2018/07/17日本経済SOS(3)経済成長は限界:生産性の向上、AI、移民に頼らないでダウンサイズを これまで2回にわたってお伝えしてきたように、日本経済は、少子高齢化、人口減により、本当に縮小を始めたようです。東京五輪まで持つと言われた景気も持ちそうもありません。 では、日本は今後どうしたらいいのでしょうか? もちろん、大規模な社会変革が必要なのは言うまでもありませんが、私はもう「経済成長第一主義」は捨てるべきだと思っています。成長よりも、思い切ってダウンサイズして、規模は小さくとも十分に幸せに暮らしていける国を目指すべきだと思うのです。 [目次] ───────────────────── ■「たくさん子どもを産め」という時代錯誤発言 ■日本の家庭では相対的貧困が進んでいる ■人口減社会の恐ろしさを認識していない ■そもそも経済成長とはなんだろうか? ■ダウンサイズしても生活水準は維持可能 ■いまある大学を半数に。小中高もどんどん潰せ ■地方創生など無意味。田舎は田舎だからいい ■本当に意味での働き方改革をすべき ───────────────────────── ───────────────────────────────────────────────────── 山田順の「週刊:未来地図」 ― 経済は?ビジネスは?今後確実に起こる未来の歩き方。ときどき、取材 裏話、スクープ、身辺雑記。 有料メルマガの購読、課金に関するお問い合わせは、 このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にして下さい までお願いいたします。 (その他のアドレスですと、お返事できない事がございます。御了承下さい) 配信中止、メールアドレスの変更はfoomiiのマイページから変更できます。 ログイン時に登録したID(メールアドレス)とパスワードが必要になります。 ────────────────────────────────────────────────────── |