19/06/22●宝島社が電子書籍を解禁。その理由に「やはり」と思う。 |
《「電子書籍に反対していた宝島社が、自社の書籍の電子化に踏み切った」として一部ネットで話題になっています。宝島社に理由を聞きました。》ということで、ネットメディア『ねとらば』に記事が掲載された。 宝島社は、電子書籍元年と言われた2010年に、新聞広告で「本屋のない町で私たちは幸せだろうか?」「宝島社は、電子書籍に反対です」とメッセージした。会社の方針として電子より紙を----としたわけだ。 それが、5月末から『チーム・バチスタの栄光』(海堂尊)などの書籍を電子配信するようになった。なぜか? 宝島社のコメントはこう。「著作権者である著者の方からの電子版発売の要望も増え、それに応える形で開始しました」 『ねとらば』には、取材対する宝島社の詳細な回答文も紹介されているが、主旨は同じ。著者の要望ということだ。著者の要望というのは、時代は変わったということ。電子書籍に反対するのが、昔はメッセージとして有効だった。しかし、いまやEブックとフィジカルブックという対立自体がなくなった。「やはりね」という感じだ。 |