20/01/25●2019年の出版市場は初のプラス成長で1兆5432億円 |
プラス成長といっても「紙+電子」で、紙は依然として(というより必然的に)にマイナスだ。 出版科学研究所が、1月24日に発表した「2019年の出版市場規模」によると、紙+電子出版市場(推定販売金額)は1兆5432億円で、前年比0.2%増となった。これは、電子出版市場推計を出版市場規模に加えた2014年以降、初めてのプラスということ。要するに、電子が増えたということにすぎない。 近年、書籍に比べて雑誌の落ち込みがひどかったが、4.9%減に留まったのは、コミックスが約4%増と好調で、減少幅が縮小したからだ。雑誌でも週刊誌は相変わらずひどく、同8.1%減である。 一方、電子市場では、電子コミックが2593億円(同29.5%増)と急増。電子書籍(文字もの)も349億円(同8.7%増)と伸びたが、電子雑誌は130億円で同16.7%減遠大きく落ち込んだ。電子雑誌は、読み放題サービス「dマガジン」などの不振が響いている。なお、電子出版市場は定額読み放題を含む「読者が支払った金額の合計」で、広告収入は含まれていない。 |