メルマガ[556][557] コロナワクチン誕生秘話(1)(2) |
No.556 2021/06/29
誕生秘話(1)カタリン・カリコ博士物語:誰も注目しなかった女性科学者の研究
世界中で、新型コロナウイルスのワクチン接種が猛スピードで進んでいる。いまや、ワクチンこそがコロナ禍から脱出できる唯一の手段になったようだ。 しかし、さまざまな報道があるというのに、なぜか日本では、ワクチンができた経緯に関しては、よく知られていない。報道されるのは、ワクチンの効果や接種の是非論ばかりだ。 そこで、今回から2回、ワクチン誕生の秘話をまとめて伝えたい。まずは、今回のワクチン誕生は、あるハンガリー人の女性科学者の研究が基になっていること。彼女がいなかったら。ファイザーとモデルナの「mRNA」ワクチンは誕生していなかった。 [目次] ───────────── ■2回目はファイザー、モデルナのほうがいい ■ウイルスベクターよりmRNAのほうが効果的 ■mRNAは必ず医療に役立つと注目する ■40年間も報われなかったmRNA研究 ■ドイツのビオンテックが研究に着目 ■ビル・ゲイツ氏が5500万ドルの資金援助 ■モデルナもまたカリコ博士の研究に注目 ■「私はヒーローではない」と言うインタビュー ────────────────── No.557 2021/06/30 誕生秘話(2)なぜ日本はワクチン開発ができなかったのか? 昨日の配信記事で述べたように、ファイザーとモデルナの「mRNA」ワクチンは、ハンガリー人の女性科学者カタリン・カリコ博士の長年にわたる研究がベースになっている。これを、医療ベンチャーのビオンテックとモデルナが促進させて実用化し、アメリカ政府は安全保障の面から最大限のサポートをした。 それを思うと、なぜ日本がワクチン開発をできなかったのか? あらためて検証しないわけにはいかない。 日本は、遺伝子研究の医療分野への適用で大きく立ち遅れ、政府には安全保障を考えた戦略的な思考がまったくなかった。 [目次] ───────────── ■日本製ワクチン誕生に沸き立つメディア ■欧米ワクチンを超えるものができるのか? ■日本のワクチン開発の「お寒い」現状 ■「ワープスピード」作戦でモデルナに補助金 ■アメリカは常に先行投資を惜しまない ■ワクチン確保のためになにをしたか? ■ワクチンが3つある中国をバカにできない ■さらに強力なウイルスが出現したらどうする? ────────────────── 山田順の「週刊:未来地図」 ― 経済は?ビジネスは?今後確実に起こる未来の歩き方。ときどき、取材裏話、スクープ、身辺雑記。 有料メルマガの購読、課金に関するお問い合わせは、 このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にして下さい までお願いいたします。 (その他のアドレスですと、お返事できない事がございます。御了承下さい) 配信中止、メールアドレスの変更はfoomiiのマイページから変更できます。 ログイン時に登録したID(メールアドレス)とパスワードが必要になります。 ──────────────────────────────────────────── |