[143]今度の選挙で「日本を劇的に変えられる」もっとも簡単な投票方法教えます 印刷
2012年 11月 21日(水曜日) 22:57

いまや世の中、選挙の話でもちきりだ。新聞、週刊誌、テレビはもちろん、ウェブメディアも個人ブログも、選挙一色である。ところが、どこもかしこも言っていることはみんな同じだ。「政党が14もある」ので、「どこに入れたらいいかわからない」というのだ。

 そこで、聞きたい。本当にそうなのだろうか? 私は、こんな簡単な選挙はないと思っている。

 国民もメディアも政治家も、本当に日本を変えたいのだろうか? 変えたいなら、することは一つしかない。じつは、ここ10年ぐらい、私はこの方法でずっと投票している。今回は、その方法を書いてみたい。

 まず、この際、政党、政策などどうでもいいと思い切ることだ。つまり、TPP、原発、消費税など、争点と言われることは考える必要はない。マニフェストなど、どうせ守られないのだから、聞く必要もない。

  必要なのは、候補者の性別、年齢だけである。

 

 

  候補者の性別、年齢がわかったら、次のやり方で投票する候補を絞る。

1、男性候補は無視。女性候補に無条件で入れる。

2、女性候補が 2人以上のときは、若いほうの候補に入れる。

3、もし候補者が男性ばかりなら、いちばん若い候補に入れる。

 たったこれだけ。これなら、なんにも迷うことはない。

 

 いま、日本に必要なのは若い力である。日本は若返らなければ絶対に変わらない。それも女性だ。男では変えられない。このことを私は確信している。

 だから、ここ10年ほど、ずっとこの方法で投票してきた。しかし、周囲の人たちは「そんなんでいいの? まさか、冗談だろ」と取り合わない。冗談ではない。私は本気だ。

  このまま、私のような世代が、自分と同世代の候補や年上世代の候補に投票していたらどうなるだろうか? すでに日本は超高齢化社会である。富も地位も政治権力もみな高齢者に集中している。これがもっと進んでいくだけだ。

 もし、上記の方法が「やりすぎ」と言うなら、せめて55歳ぐらいで線を引いて、それ以上の候補者には投票しないこと。それだけでも、日本は本当に変わる。日本の問題点は「老害」、これ一点につきるからだ。

 というわけで、どんなにやる気があり、どんなに日本を愛していて、どんなに政策が共感できようとも、80歳の石原慎太郎氏、70歳の小沢一郎氏などには投票しない。自民党の安倍晋三総裁もすでに57歳、民主党の野田佳彦総理もぎりぎり55歳だから、投票しない。65歳の鳩山由紀夫元首相の引退は大歓迎だ。

 

今月9日、財務省は、こんな発表をしている。
 「国債と借入金、政府短期証券を合計した国(政府)の借金が 9月末時点で983兆2950億円に膨らみ、過去最高になった」

 ついに1000兆円が見えたと思ったら、2013年3月、すなわち年度末には1085兆円になると言うのだ。

 解散前のどさくさで、公債特例法案を可決させ、そのうえで、向こう3年間、2015年度まで赤字国債の発行を自動的に認めることも決めてしまった。もはや、借金に歯止めがなくなってしまった。

  もし国家財政が破綻すれば、もっとも被害が出るのは、国家に依存して生きている人々である。国家に依存して生きている人とは誰か? それは、年金受給者(老人)や生活保護受給者である。

 「日本がどうなろうが、あとは年金をもらって悠々自適。逃げ切るしかない」

 このように考えている高齢者は多いはずだ。このような高齢者からは選挙権を取り上げてもかまわないと、私は思っている。

 

高齢者は年金をもらって生きているので、生きている世界が変化するのを嫌う。ともかく、日本は変化してはいけないのだ。まして、劇的に変化したら、自分たちの居場所がなくなり、生存も脅かされる。だから、自分が生きている間は、すべてに対して現状維持で、世の中が大きく変わって自分が取り残されてしまうのを恐れる。そうして、日本は素晴らしい国だという幻想のなかに死んでいきたいと願っている。

 あなたは、日本が変わってほしいと思いますか? それなら、第一にすべきことは、この国を若い国に変えること。選挙はそのためにあるのです。