[256]脱力感でいっぱいの都知事選。もう老人は立候補してほしくない 印刷
2016年 7月 16日(土曜日) 14:07
 都知事選挙が始まった。舛添要一“公私混同”知事の「ボーナス、退職金を懐にした逃げ切り」後だから、“まとも”な候補者を選びたい。都民ならみなそう思っているだろう。しかし、その思いはかなわない。

 

■迷走後に残ったのは、がっかりの3 

 

 ここまで与野党の候補者選びは迷走に迷走を続け、結局、主要3候補に絞られたものの、その顔ぶれにはがっかりする。

 本当に、次の3人の誰かが都知事なるとしたら、「都民のみなさん」はかわいそうだ。

 

・小池百合子“先行逃げ切り狙い”“わがまま反乱(?)“元防衛相

・増田寛也“実務ならお任せ(?)”“東京1極集中反対”“西松建設疑惑”元総務相

・鳥越俊太郎“ガン克服”“安倍政治に疑問”“戦後民主主義の申し子”ジャーナリスト

 

■東京五輪ではみな4歳年をとる

 

 ところで、今回のほとんどの候補者に共通することがある。それは、みな高齢者ということだ。以下、全候補者を年齢順に並べてみる。

 

鳥越俊太郎(76)ジャーナリスト

今尾貞夫(75)医師

山口敏夫(75)元労相

マック赤坂(67)セラピスト

増田寛也(64)元総務相

関口安弘(64)政治団体代表

小池百合子(63)元防衛相

岸本雅吉(63)歯科医師

宮崎正弘(61)日本大学教授

中川暢三(60)元兵庫県加西市市長

内藤久遠(59)元陸上自衛官

山中雅明(52)政治団体代表

望月義彦(51)ソフトウエア開発会社社長

武井直子(51)元学習塾講師

立花孝志(48)元船橋市議会議員

上杉隆(48)ジャーナリスト

桜井誠(44)元在特会会長

谷山雄二朗(43)国際映像配信会社社長

後藤輝樹(33)自営業

高橋尚吾(32)元派遣社員

七海ひろこ(31)幸福実現党広報本部長 

 なんと21人のうち、50歳以下は7人のみ。主要候補者のなかで最長年齢は鳥越俊太郎氏の76歳。増田寛也氏、小池百合子氏にしても60歳をとうに超えている。この方たちは、4年後の東京五輪のときは、それぞれみな4歳年をとり、誰が都知事になろうと、いわゆる「高齢者」として開会式に出席することになる。

 最悪だ。

 

■候補者のなかいちばん若い人間に投票を

 

 ところで、今週、産経新聞のウエブ「IRONNA」に、都知事選挙に関して「失敗しない都知事選び」というテーマで寄稿を依頼された。それで、私がどんな選挙でも、これまで実行してきた方法を紹介した。

 http://ironna.jp/article/3658?p=1

  その方法とは、政党、政策、公約、実績、人柄などすべて無視し、たった一つのファクターで投票するというもの。たった一つのファクターとは、「年齢」である。つまり、全候補者のなかで「いちばん若い人間」に投票する。

「いちばん若い人間」が、幸福実現党だろうと共産党だろうと、自民党だろうと、どこでもかまわない。若ければそれでいいのだ。

 

■このままでは日本は高齢社会の泥沼に沈む

 

 なぜか?

 それは、日本が世界でも稀に見る「超高齢社会」になったからだ。もうこれ以上、高齢者がのさばっていては、日本は絶対に変わらない。それなのに、私のような60歳を超えた人間が、自分と同世代の候補者や年上世代の候補者に投票していたらどうなるだろうか?

 ともかく、若い人がやるしかない。そう思うからだ。

  相変わらず、メディアは当落予想をやり、候補者の政策、実績、人柄などを紹介している。もはや、そんなことはどうでもいい。政治から一刻も早く「老害」をなくすことだ。 

 いっそうのこと60歳以上は立候補してはいけない。また、70歳以上から選挙権を取り上げるなどしたほうがいい。

 そうでないと、日本は高齢社会の泥沼に沈んでいく。