[055]大発展するシンガポール。1-3月期のGDP伸び率前期比38.6% 印刷

2010年5月20日

4月後半から5月前半にかけてシンガポールに行っていた。現在、アジアで最も豊かな国である。GWなので、日本人観光客が多いのかと思ったが、そうでもなかった。ただ、日本人のツアー客が多く泊まるオーチャードストリートのある5ツ星ホテルの日本人担当女性から、こんな話を聞いてがっかりした。

「うちのホテルで日本語対応できるのは私だけなので、なにかあると私が呼び出されます。いちばん多く聞かれるのが、“夜、出歩いて大丈夫ですか?”です。信じられません。シンガポールは東京なんかよりはるかに安全ですよ」

 いまだに、一般の日本人は日本がいちばん安全で、アジアの国は治安がよくないと信じているようだ。フィリピンやタイなどは別としても、シンガポールは東京などよりはるかに安全かつクリーンだ。それに、豊かで活気に満ちている。つまり、東京からシンガポールに行くということは、田舎から上京するようなものである。

 ところが、多くの日本人はいまだに日本の方が上だと信じている。この感覚、意識を直さないと、日本は今後、どんどん落ちていくだけだろう。

 シンガポールの発展は続いている。セントーサ島には、この3月18日、東南アジアでは初めてとなる「ユニバーサル・スタジオ」が開園。また、4月27日にはカジノの「マリーナ・ベイ・サンズ」がソフトオープン。さらに、28日は、アジアのファッション界をリードしていこうというイベント「アジア・ファッション・エクスチェンジ」が始まっていた。

 シンガポール通産省が5月20日に発表したところによると、1-3月期のGDP伸び率は、なんと前期比年率38.6%増。シンガポール政府は、今年全体の同国の経済成長率を最大9%と予想している。

 

 (左)マーライオン公園から マリーナ・ベイ・サンズを望む。3つの巨大ビルの屋上は庭園になっている。

 (中)シンガポールのシンボル「マーライオン」 (右)エスプラネード・シアター

 

 (左)フラントンホテルでのアフタヌーンティー (中)アラブ街のサルタン・モスク (右)バス停

   

 (左)リトルインディア (右)カパナ橋からシンガポール川を眺める

 

 (左)やはりナイトサファリはすごい人気 (右)ナイトサファリの入り口チケットブース

  

 (左)市内にある熱帯雨林の自然公園「ブキティマ」の山頂。(右)この階段を上ると山頂に

 

   (左)深夜出歩いても安全、 チャイナタウンのクロスストリート (右)「ストレーツタイムズ」では凶悪事件報道も

 

(左) セントーサ島にオープンしたユニバーサル・スタジオ (右)エジプト「ミイラの復讐」は日本にはないアトラクション

 

 (左)セントーサ島には巨大なマーライオン像が (右)シンガポールと結ぶトラム「セントーサエクスプレス」