G1予想[087]第37回エリザベス女王杯(2012年11月11日) 印刷
2012年 11月 09日(金曜日) 16:18

ピクシープリンセスとラシンティランテの1点

 

  何度も書いてきているが、日本経済は衰退したが、日本競馬は世界トップランク(いやナンバーワンかもしれない)を維持している。だから、フランスのド田舎G1の凱旋門賞に遠征するのは時間のムダだし、米国ブリダーズカップも行ってもそれほど意味はない。小回りサンタアニタでそんなに勝ちたいのか?

   と思っていたら、トレイルブレーザーズはやはり4着だった。あのコースは先に抜け出したもの勝ちだ。

   最悪なのは競馬マスコミで、海外G1で勝つのを、いまだに「悲願」だと思い込んでいる。30年前の発想で、日本の競馬記者は「脳内汚染」されているとしか言いようがない。パリ、ロサンゼルス、ドバイなどに、半分遊び感覚で取材に行き、向こうのろくでもない競馬サークルにちょっとでも褒められると有頂天で記事を書く。もう、こういうことはいい加減にしてほしい。

 

   さて、ジェンティルドンナがジャパンカップに出走するため不在。それに外国馬の参戦もない。となると、3冠レースですべて2着のヴィルシーナが勝って当たり前と、誰もが思う。

   そうすると、相手はやはり古馬。フミノイマージンは、8月の札幌記念で牡馬を抑えて勝っている。6歳の年齢は気になるが、重賞4勝の実績は断然だ。次は、5月のヴィクトリアマイルでGIを初制覇したホエールキャプチャか、それとも、10月の府中牝馬ステークスを勝ったマイネイサベル。そうだ、スマートシルエット、レインボーダリアなんてところも怖い。

   というのが、「脳内汚染」競馬記者と、自分で考えない競馬ファンの結論だろう。はっきり言って、このような考え方を「脳内革命」しないと、馬券は当たっても、ギャンブルの勝者にはなれないし、単に「一ファン」として一生お金を払い続け、その結果、「競馬は素晴らしい」などという「洗脳状態」で死を迎えることになる。

 

どうやら、「年内解散」がありそうな雰囲気になってきた。総選挙は12月16日になるらしい。もちろん、こんなことはエリザベス女王杯になんの関係もないが、今年の6月に、 エリザベス女王の即位60周年式典があったことを忘れた人も多いのでは。あのときは、記念のコンサートがロンドンのバッキンガム宮殿前で行われ、ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、スティーヴィー・ワンダーらが出演した。

   というわけで、枠では60周年の6枠が鉄板だ。なんと、ここにヴィルシーナとホエールキャプチャが入ってしまった。6-6まである。今回のエ女王杯は11月11日11レースなので、馬番11番のホエールキャプチャは激走するとも言われている。

しかし、私が買うのは、ピクシープリンセスとラシンティランテの馬連1点のみ。理由は、外国人騎手が乗ることだけ。デムーロ、ルメールの1点勝負というわけ。しかし、英国女王の冠レースに、イタリア人騎手、フランス人騎手の1点でいいのかという、指摘もある。

 

 第37回エリザベス女王杯(3歳上・牝・GI・芝2200m)

1-01 マイネイサベル        (牝4、松岡正海・水野貴広)
  1-02 アカンサス.          (牝4、三浦皇成・畠山吉宏)
  2-03 スマートシルエット.    (牝5、岩田康誠・大久保龍志)
  2-04 メルヴェイユドール.    (牝5、酒井  学・牧田和弥)
  3-05 マイネジャンヌ        (牝4、幸  英明・清水久詞)
  3-06 ピクシープリンセス.    (牝4、M.デムーロ ・野中賢二)
  4-07 フミノイマージン     .   (牝6、太宰啓介・本田優)
  4-08 レジェンドブルー .      (牝6、藤岡佑介・宮徹)
  5-09 クリスマスキャロル.    (牝5、秋山真一郎・石坂正)
  5-10 オールザットジャズ .    (牝4、川田将雅・角居勝彦)
  6-11 ホエールキャプチャ.   (牝4、横山典弘・田中清隆)
  6-12 ヴィルシーナ         (牝3、内田博幸・友道康夫)
  7-13 エリンコート        (牝4、池添謙一・笹田和秀)
  7-14 マイネオーチャード .    (牝4、柴田大知・畠山吉宏)
  8-15 レインボーダリア      (牝5、柴田善臣・二ノ宮敬宇)
  8-16 ラシンティランテ      (牝3、C.ルメール ・友道康夫)