G1予想[004] 第39回高松宮記念(2009年3月29日) 印刷

3月23日(月)記

 

スリープレスナイトにはウエスタンダンサーがよく似合う

 

 昨日(3月22日)まで、香港とマカオに行っていた。それで、帰国して朝起きたら、フェデックス機が成田空港で着陸に失敗、炎上というのだから、驚いた。帰国が今日だったら、成田に着陸できなかったかもしれない。

 それはともかく、マカオではMGMに行き、カジノには興味がないので、娘のポルトガル人の友人と1階のクラブで飲んでいた。土曜日の夜だから、ものすごく混んでいた。なのに深夜まで飲んで香港に戻ったのが、午前2時半のフェリー。結局、この夜は眠らなかった。

 

 というわけで、高松宮記念は、スリープレスナイトSleepless Night(眠れない夜)を買うしかない。このG1予想は、当てないことを基本としているので、去年の最優秀スプリンターを買うのは、当てようとしていると思われるかもしれない。

 しかし、スリープレスナイトは、スプリンターズステークス以来5カ月の休養明けだ。本来なら、スプリンターズ以後は、香港に遠征するはずだった。これを取りやめ、ドバイ遠征も断念しての出走だから、勝てる確率は低い。

 

 話は変わるが、高松宮記念はG1のなかでも、もっともつまらないG1である。本来、中京コースは1200mの短距離向きではない。平坦でコーナーを回ってくるので、差し、追い込み馬の天下だ。これなら、新潟競馬場の直線コースで、絶対スピードを競ったほうがレースとしては面白いと思う。

 

 昔の中京競馬場の名物レースといえば、「中京大賞典」だった。これが、1971年から高松宮殿下から優勝杯を賜ったのを機に改称し、「高松宮杯」となった。が、競輪の高松宮杯で、宮家に払われていた謝礼金が皇室経済法違反となったため高松宮杯が使えなくなって、「高松宮記念」に変わり、1996年から距離が2000mから1200mに変更されるとともに、G2からG1に格上げされた。

 

 しかし、勝ち馬は、昔のほうがよほど格が上だった。思い出すのは、イットー、ハイセイコー、トウショウボーイ、ハギノカムイオーなどだ。あのオグリキャップ、ナリタブライアンも、昔の高松宮杯を勝っている。

 さて、スリープレスナイトという馬名から予想をした以上、相手馬も馬名から選んでみたい。眠らない夜を盛り上げるのは、踊り子だからウエスタンダンサーWestern Dancerがいいだろう。また、踊り子は「宝石」を付けているのでファリダットFaridat(これはアラビア語)もいいだろうし、さらに「歌」も必要だからスプリングソングSpring Songもおさえよう。

 

 というわけで、スリープレスナイトを3連単のアタマにして、ウエスタンダンサー、ファリダット、スプリングソング3頭の2,3着組み合わせ、計6点買いということにしてみた。

 

 ちなみに、馬名買いをするなら、アーバニティUrbanity(都会風に洗練されている)野郎がアーバンストリートUrban Street(都会の街路)を闊歩するという組み合わせもある。また、ローレルゲレイロLaurel Guerreiro(冠名+戦士:ポルトガル語)とアグネスジェダイAgnes Jedi(冠名+映画「スターウォーズ」の騎士)の組み合わせも面白い。彼らはみな勇気が必要だから、トウショウカレッジTosho Courage(冠名+勇気)をおさえるべきかもしれない。

 

 いずれにしろ、こわいのは、馬名買いのほうが、正当なデータ予想より馬券は当たる確率が高いということだ。馬名からいうと、キンシャサノキセキを買いたくなる。キンシャサノキセキというのは、全盛を過ぎたと見られていたモハメド・アリが、コンゴの首都キンシャサで史上最高のハードパンチャーと目されたジョージ・フォアマンを破ったことに由来する。

 しかし、アリはブラックだが、キンシャサノキセキは鹿毛の馬だ。だから、買えない。