G1予想[005]第69回桜花賞(2009年4月12日) 印刷


4月9日(木)記

ブエナビスタで不動!120パーセント勝つはずだから、1ミリも買わない


◎ ルージュバンブー
◎ レッドディザイア

 桜花賞ほど、季節を感じさせるG1競争はほかにない。毎年、桜が咲く季節になると、「もうすぐ桜花賞だな」と思う。そして、桜が咲くなかで、文字通り桜花賞は行われる。
 桜の花を見ながら思い出すのは、数々の名牝たちだ。私の記憶のなかの最初の桜花賞馬は、淀の1600メートルを鮮やかに逃げ切ったタマミだ。そして次が、その年の牝馬2冠を制したテスコガビー。このテスコガビーも鮮やかな逃げ切りだった。しかも桜花賞史上最大着差のレコードで、2着馬はテレビの画面に映らなかった。
 続いてはハギノトップレディ。この馬はキャリアわずか2戦で臨み、ハイペースで逃げると、そのまま逃げ切ってしまった。

 一時、逃げ馬ばかり買っていたときがある。それは、桜花賞の逃げ馬の印象が、あまりにも強烈だったせいだ。しかし、最近では逃げ切った馬はいない。一昨年のダイワスカーレットすら、最初から先頭にはたっていない。

 さて今年の桜花賞は、昨年の最優秀2歳牝馬ブエナビスタが前2走をけた違いの走りで勝ち、「完全な1強ムード」である。2歳女王決定戦の阪神JFでは、安藤勝己騎手がムチを振るうことなく馬なりで2着馬に2馬身差。今年初戦のチューリップ賞でも、ゴールまで200メートルの地点で先頭を行くサクラミモザに4馬身差をつけられていたが、ゴール前で並ぶ間もなく抜き去っている。

 たしかに、タイムはよくないが、この強さを見せられれば、鉄板の本名馬だ。ここから馬単、馬連を買えば、相手さえ間違わなければ絶対に的中する。もし、ハズすのがいやなら、総流ししてしまえばいい。とにかく、ブエナを入れれば、3連単も3連復も簡単だ。
 おそらくトライアル、前哨戦の対戦成績、相手関係からいえば、ブエナの相手筆頭は、ダノンベルベールだろう。

 しかし、この予想コラムは、当たらないように買うのが信条だから、ブエナビスタは1ミリも買わない。買うのは、ルージュバンブー、レッドディザイアのそれぞれの単勝と、この2頭の馬連、馬単ウラオモテである。その根拠は?と聞かれても、「おそらく来ないから」としか言えない。

 

 ただ、ルージュ(口紅)はやはりレッド(赤)だ。とすると、レディルージュも買うべきとなるが、そこまで手がまわらない。もちろん、ルージュ2頭でもいいかもしれない。

 絶対来ないと確信を持てる馬券を予想し、それを買えるようになると、競馬道は極致に達する。