G1予想[098]第147回天皇賞・春(2013年4月28日) 印刷
2013年 4月 27日(土曜日) 02:49

ゴールドシップ大本命なら、

これを蹴り「金色馬券」で勝負!

 

    馬券は「アート」です。けっして的中させようとは思ってはいけません。なぜなら、アートは「邪心」を持っていては完成しないからです。そこで、今回は、馬券のアートな買い方を考えてみましょう。

まず、今回の天皇賞はゴールドショップで断然という下馬評です。実績からこの馬を外す理由は1ミリもありません。そこで、馬券をアートと考えない人間は、 ゴールドシップから総流しすれば的中すると考えます。しかし、総流しでは的中しても、相手が人気薄馬でなければトリガミという最悪の結果を招くので、相手 馬を絞ります。もっとも可能性があると思われるのが、2番人気確実なフェノーメノ。そこで、この馬への馬単か馬連での1点勝負が、最大の「邪心馬券」とな ります。

さらに「邪心」から、もしフェノーメノが来なかったらどうするんだと思い出し、アドマイヤラクティ、トーセンラー、レッドガドー、カポーティスター、ムスカテールなどの有力馬から2、3頭を選んで流そうとなります。こうして邪心馬券が完成します。

さらに、3連複、3連単を買う邪心人間は、ゴールドシップ1頭軸から、こうした馬の組み合わせをすべて押さえることになります。

しかし、こんなことをしてなにが面白いのでしょうか? はっきり言ってゼーンゼン面白くないのは、もういやというほど経験してきました。人生の後半戦に入っている身で、こんな面白くないことをする意味が、私にはありません。

繰り返しますが、馬券は「アート」です。

アートはひらめきです。

そ こで、ゴールドという色に注目し、「金色馬券」はどうか?と、まずひらめきます。というのは、ゴールドシップ以外にステイゴールド産駒が2頭出ているから です。となると、ゴールドシップから、ステイゴールド産駒、すなわちフェノーメノ、サトノシュレンのゴールド2頭に流すのがアートな「金色馬券」です。た だ、ここで気になるのがトウカイパラダイス。なんと、ゴールドアリュール産駒ですから、押さえる必要あるだろう、となってきます。

と ころが、これでもゼーゼン面白くありません。で、さらにどうせ「色」で買うんだから、「レッド(赤)馬券」はどうかと思うのです。これは、レッドカドー、 レッドデイヴィスの1点勝負。しかも、この2頭のレッドはいずれも「せん馬」です。ここまで来ると、ゴールドシップは完全に視野から消えるので、馬券は やっとアートに近づきます。

しかし、それでも、なんか釈然としません。

   で、さらにアートになる組み合わせを考えてみると、トウカイトリック、トウカイパラダイスの「トウカイ馬券」というのもあります。さらに、アグネスタキオ ン産駒の2頭コバノジングー、レッドデイヴィスの1点勝負、ハーツクライ産駒2頭アドマイヤラクティ、カポーティスター1点勝負というのもあるわけです。

   ところで、今週、名牝エアグルーヴが死んだので、その仔フォゲッタブルから総流しという「追悼的アート馬券」もあるでしょう。もちろん、総流しでなく、ゴールドシップとの1点勝負なんてなると、これは思いつく人間も多いので、やはりアートではありませんね。

   まだあります。今年のG1は、なんと、桜花賞、皐月賞ともまったく同じ馬番が来ているのです。こんな偶然は、これまで1度もありません。以下を見てください。

  《桜花賞》

  1着  4枠 7番     アユサン
  2着  7枠 14番    レッドオーヴァル

  《皐月賞》

  1着  4枠 7番     ロゴタイプ
  2着  7枠 14番    エピファネイア

となると、2度あることは3度あるで、

  《天皇賞》

  1着  4枠 7番     アドマイヤラクティ
  2着  7枠 14番     コバノジングー

もありかと考える人もいるのではないでしょうか? しかし、これはアートではなく、単なる「出目馬券」。しかも、もしそんなことが起こったら、「オカルト馬券」になってしまいます。

というわけで、以上、馬券はアートという見地から、成績、タイムなどの実績をすべて考慮しない買い方を列記してみました。しかし、まだまだ、釈然としません。

で、 結局、今回はもっとアートをしたくなり、最初に返って「金色馬券」で勝負することにしました。といってもゴールドシップからではなく、サトノシュレンから の総流しです。よく見るとこの馬、なんとステイゴールド産駒のうえ母親がレッドダイヤモンド。つまり、金赤両方そなえているので、ここまでくれば、完全に 「アート馬券」ではないでしょうか?

つまり、この馬を選んだ理由はほぼない。選んだ理由がまったく競馬とは関係ないうえ、理屈にもなっていないということで、アートなのです。

1-01 トーセンラー           (牡5、武  豊  ・藤原英昭)
  1-02 サトノシュレン.       (牡5、幸  英明・村山明)
  2-03 デスペラード.         (牡5、浜中  俊・安達昭夫)
  2-04 ジャガーメイル.      (牡9、戸崎圭太・堀宣行)
  3-05 マイネルキッツ       (牡10、C.デムーロ ・国枝栄)
  3-06 フェノーメノ         (牡4、蛯名正義・戸田博文)
  4-07 アドマイヤラクティ     (牡5、岩田康誠・梅田智之)
  4-08 ゴールドシップ       (牡4、内田博幸・須貝尚介)
  5-09 ユニバーサルバンク.   (牡5、川田将雅・松田博資)
  5-10 メイショウカンパク.    (牡6、藤田伸二・荒川義之)
  6-11 トウカイトリック       (牡11、北村宏司・野中賢二)
  6-12 フォゲッタブル       (牡7、和田竜二・池江泰寿)
  7-13 レッドカドー.          (セン7、G.モッセ .・E.ダンロップ) イギリス
  7-14 コパノジングー.      (牡8、国分恭介・宮徹)
  7-15 カポーティスター       (牡4、高倉  稜・矢作芳人)
  8-16 トウカイパラダイス.     (牡6、柴山雄一・田所秀孝)
  8-17 レッドデイヴィス      (セン5、北村友一・音無秀孝)
  8-18 ムスカテール.        (牡5、福永祐一・友道康夫)