G1予想[100]ヴィクトリアマイル(2013年5月12日 印刷
2013年 5月 09日(木曜日) 12:30

ヴィルシーナとジョワドヴィーヴルの1点


 先日、見逃していた映画『セクレタリアト』のDVDを借りてきて見たら、不覚にも泣けてきた。ベルモントステークスの31馬身ぶっちぎり勝利は、やはり映画で見てもすごい。
 馬主ペニー役のダイアン・レインの演技は最高だった。
 見終わって思ったのは、これは馬の物語ではなく、家族の物語。「自分の信じる生き方を貫け」という教養映画だということだった。

 

 GW、まったく外出せず、家で原稿を書いていたため、すっかり気分が内向きになり、競馬予想に身が入らない。出走予定馬表を見ても、新聞記事を見ても「ふーん、そうなのか」といった感じで、頭の中に残らない。

 ボケるのにはまだ早いが、要注意かもしれない。

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 ところで、「競馬をやっていればボケない」などど、競馬ファンは自分を正当化するが、あれはウソだ。競馬ファンでボケてしまった人間を何人か知っている。ボケると思考力はなくなり、新聞の出馬表を読むのでなく眺めることになる。ただ、習慣でそうしているだけで、買う馬券は毎回同じだ。過去に的中して記憶に残った目、たとえば枠連なら1-8をどんなレースでも買う。

 ところが、その1-8ばかり来るときがある。しかも、このほうが予想するより的中率が高かったりする。ホント、競馬ってバカらしい。

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 ヴィクトリアマイルは、牝馬の戦いだけに、なんとなくはかなさがある。花の命は短い。牝馬の競走馬としての寿命は牡馬に比べたら短い。ここも最年長馬は7歳のフミノイマージン1頭で、あとはみな6歳以下。4歳馬のヤングレディたちが7頭出走といちばん多い。

 そこで、今回は4歳馬の中からヴィルシーナを抜擢。ジェンティルドンナがいなければ、この馬が昨年の女王だった。相手は同じディープインパクト産駒のジョワドヴィーヴル。こちらはジュべナイルFの勝馬で一昨年の女王。故障しなければ昨年の女王になっていたかもしれない。幻の女王対決、この1点だけにしてみた。

 このように、いちおう考えて買うときは、絶対に当たりません。