G1予想[008]第139回天皇賞(2009年5月3日)—その2 印刷
5月3日(日)13:00 記

ホクトスルタン(9)を軸に、スクリーン(16)、ジャガー(3)の2頭へ


 GW前から忙しく、天皇賞のことなど考えているヒマがなかった。移動中の飛行機やバス、電車のなかでスポーツ新聞の競馬欄に目を通し、そうかこんな馬が人気か、みんなはこんなふうに考えているのか? などと一時的に思ったにすぎない。
 しかし、いまさっき起きて、定期購読をしている日刊スポーツを読み、1時間ほど真剣に考えた。今回は、人気がばらつき、大本命馬もいないから、こういうときこそ考えがいがある。
 ただし、ギャンブルからいえば、こういうときはもっともベットすべきできはない。

 この欄は、馬券をいかにハズすか? ハズし方の美学のようなものを追求している。しかし、今回は考えがいがあるので、当てるという前提で考え、結局ハズしてしまったということにしたい。

 人気は、アサクサキングス、スクリーンヒーロー、アルナスライン、ドリームジャーニー、ジャガーメイルの順で、この5頭が単勝10倍を切っている。この10倍ということを考えると、いずれもそれなりの理由がある。
 アサクサは勝てば菊花賞馬復活であり、スクリーンはやはりJC馬ということになる。アルナスは長距離馬の悲願達成だろうし、ドリームは距離克服の、さすが3歳G1馬ということになるだろう。ジャガーメイルは国際G1健闘の実績はダテではなかったということか。

 そこで私は、このなかから単純にスクリーンを選ぶ。ジャパンカップが日本ではやはりいちばん格上のG1だからだ。続いてはジャガー。この馬は去年のもっとも参考になるレース、アルゼンチン共和国杯の2着馬で、このレースを勝ったのがスクリーンだからだ。ちなみに3着はアルナスであり、アルゼンチン共和国杯はG2だが、G1級のレースだったことになる。

 とはいえ、馬券軸というか、本命はホクトスルタン。これは、前の予想からは変えていない。この馬が血統的にはもっとも春の天皇賞にふさわしく、日本の長距離馬の血を受け継いでいるうえ、展開も2番手追走で、レースがしやすい。
 逃げると思っていたが、牝馬のテイエムプリキュアの出走で、2番手を追走し、どのタイミングで前をかわすかということになるだろう。

 ホクトスルタンがもっとも強いレースをしたのは、去年の中山のサンシャインSで、このときは楽々の逃げ切り。2着スズノオオゴンを1秒も離した。その後の春の天皇賞は4着。アサクサキングスが3着であるから、あの時点で差はほとんどない。今回は休み明け2戦目と理想のローテーションにもかかわらず人気がないのは、前走の日経賞が10着と負け過ぎだからだ。

 というわけで、馬券は馬連で9—16、3—9の2点に、ホクトスルタンがバテたときのために、おさえ3—16。3連復3—9—16。この4点にしたが、これで来るほど簡単な天皇賞ではないよね、やはり……。

 いずれにせよ、結果はもうすぐ出る。この1週間、スワイン・フル(豚インフルエンザ)で騒ぎすぎ。草彅の裸騒動も騒ぎ過ぎ。クライスラーは破産し、忌野清志郎はガンで死去。ニュースはいろいろあって、迷いに迷うが、天皇賞とはまったく関係ない。天気は下り坂。外は曇ってきた。