G1予想[119]フェブラリーS(2014年2月23日) 印刷
2014年 2月 20日(木曜日) 01:15

ベストウォーリア、ソロルの1点勝負

 

 先週のジェンティルドンナの惨敗は哀しいものがあった。女王はずっと女王でいてほしかった。福永騎手もショックを隠せなかった。

 さて、フェブラリー Sでも、ショックはあるのだろうか?

 あるとしたら、ベルシャーザール、ホッコータルマエ、ワンダーアキュート、ニホンピロアワーズの4頭がまとめて負けたときだろう。今回はソチオリンピックの最終日と重なったので、これ以上、ショックは起こってほしくない。順当な結果で終わり、ドバイミーティングにつないでほしい。

 とはいえ、馬券のほうはショック馬券以外には興味はない。当然、この4頭などどうでもよく、買うのは4歳馬ベストウォーリアだ。このレースには前回1着馬が6頭出ており、ベストウォーリアはその1頭だが、前哨戦の中でもっとも格下のすばるSの勝ち馬である。相手も4歳馬で前回1着馬のソロル。この馬も格下のボルックスSの勝ち馬である。

 というわけで、格下の前哨戦を勝った4歳馬同士の馬連1点勝負。これが今回のフェブラリーSの馬券だ。

 フェブラリーステークスだから、2月で2枠勝負も考えた。また、オリンピック閉幕日なので、金メダル関連馬、羽生弓弦関連馬など考えてみたが、今回はバカバカしいと思って止めた。

 松井ちゃん書いているように、オリンピックも競馬も強い馬(人間)が勝つわけではない。今回のオリンピックでは、ジャンプ失敗、転倒を何度見ただろうか?

 

■以下は、松井政就氏の予想:2月19日の彼からのメール 

 

   松井です。

 週末が忙しいため、フェブラリーSの予想は今のうちに送っておきます。

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 ダート交流G1無敵のホッコータルマエ、武豊で悲願を狙うワンダーアキュート、左回りでも圧巻の走りのニホンピロアワーズ、そしてジャパンカップダート覇者のベルシャザールと、有力馬がひしめきあうフェブラリーS。

 新聞各紙はその強みと弱みについて毎日報じていますが、上の4頭はどれも強さは似たようなもので、どの記事を読んでも、書いている本人が自分がいったい何を言っているかわからないような記事ばかりです。

 つまり、みんなどれが強いのか、本当はわからないのです。なのに理屈をこね回し、「どれが強いか」と言おうとしていること自体が間違いなのです。

 競馬はどれが強いかは関係ありません。どれが1着するかです。ダイユウサクを見てください。イングランディーレを見てください。ヘヴンリーロマンスを見てください。その馬が一番強くなかったことは明らかです。しかし「勝った馬が結果的に一番強かったのだ」という、まるで旧日本軍人のようなことを言うものですから、みんな勘違いしてしまうのです。そうではなく、「一番強いわけではないがレースでは勝った」とか「この馬が勝ったけど一番強いとはいえない」というのが正しいのであって、レースで1着することと馬の実力が上かどうかを混同するから、ややこしい話になるのです。

 つまり、事前にどの馬が強いかを議論することは時間の無駄で、他にもうやることが全くない暇人がやることなのです。

 というわけで、今回のフェブラリーSは、どの馬が勝つかを決める決定的なデータを元に買うことにします。

 その決定的データとは、今年が「冬期五輪」だということです。
 ジャパンカップダートの優勝馬は過去に何度もフェブラリーSに出ていますが、「直行」で勝てたのは過去10年でたった3回しかありません。そのうち2回が、何と「冬期五輪の年」なのです。

 というわけで、今年はジャパンカップダート優勝馬ベルシャザールが勝つ年です。もし勝てなかったとすれば、今回のソチが「五輪」ではなく「四輪」だったせいでしょう。開会式を見た人なら意味がわかるはずです。

 では行ってきます! 

 

■フェブラリーS、レース後の回顧(2月24日、kinkinTV用コメント)

 

  いつか田辺騎手は「やる」とは思っていたましたが、ここでやるとは?

 なんと単勝272.1倍で、しんがりの16番人気。しかも2分の1の抽選をクリア。さらにさらに、ドクターコパの馬。風水でもこの馬券は買えないでしょう。

 ただ、あの粘りを見ると、これが本当に大波乱なのか?と思うんですが、どうでしょうか? 本当は強いことを、周りも競馬記者も知らなかっただけではないのでしょうか?

 だから、「大波乱」ですまして、自分の目がおかしかった、取材が足りなかったと反省しないのです。これが、競馬マスコミですから、そういうのをいくら読んでも馬券は当たらないのです。

 そこでボクの反省ですが、今回予想をしたのは水曜日。この時点で、コパノリッキーくんが出走してくるかどうかわからなかったので、視野にも入っていませんでした。しかも、レース直前になっても、リッキーくんがいることさえ気づきませんでした。

 いちおう4歳馬同士の馬連1点しか買っていないので被害は少ないのですが、この馬が前走9着と、全出走馬のなかで前走最低着順、さらに隣のダノンカモンくんも同じく前走9着に気づくべきでした。

 この符号に気がつき、7枠総流しをした人間がいるのです。

 さらに、ダノンカモンは自分が来ないときは「隣を連れてくる(カモンする)」と信じている人間がいて、今回は、なんと両隣の2頭の1着、2着(ホッコータルマエ)ですから、この人間はいま消息が知れません。

 まあ、こういう人間たちはボクと同じで、1年1に回しか馬券は当たらないので、今後も無視していいでしょう。

 では、みなさんの健闘を、今週もお祈りします。