G1予想[032]第15回 NHKマイルカップ(5月9日) 印刷
5月6日記

ダイワバーバリアン、エイシンアポロンの馬連1点

 このGWの連休中、下の弟が谷川岳で転落死し、急遽、今朝、旅先のインドネシアから帰国した。弟は41歳、一昨年再婚して、昨年子どもが生まれたばかりだった。葬儀は、この土日の8日と9日にある。つまり、NHKマイルカップが行われているとき、私は火葬場で弟の骨あげをしているはずである。

■谷川岳でスキー滑落 川崎の男性死亡(MSN産経ニュース)-----------------------------------------------------------------------------------

2010.5.4 18:46

http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100504/dst1005041847012-n1.htm

4日午後0時35分ごろ、群馬県みなかみ町湯桧曽の谷川岳(1977メートル)で、スキーをしていた東京都品川区の男性会社員(46)から「友人ががけか ら転落した」と110番通報があった。

 駆けつけた県警沼田署員が、積雪部分から約200メートル下の岩場で倒れている川崎市川崎区下並木、会社員、石田俊介さん(41)を 発見。石田さんは頭を強く打って、間もなく死亡が確認された。

 沼田署によると、現場は谷川岳ロープウエー天神平駅から約1.5キロの、急峻(きゅうしゅん)な山岳地帯。同署で詳しい事故原因を調 べている。

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 そんななかでも競馬をするのか?予想をするのか?というが、私は父が死んだ週も競馬をしていた。1982年11月22日、父は2回目の脳卒中の発作でこの世を去ったが、その週は第2回ジャパンカップがあり、米国最強馬ジョンヘンリーとフランスの名牝エイプリルランの日本での対決が大きな話題になっていた。

 しかし、勝ったのは米国から追加登録で出走したハーフアイストであり、2着もフランスの2番手オールアロングだった。

  私は かつて『Laughing in the Hills』(by Bill Barich)という競馬の本を愛読したが、この本の冒頭で、作者のバリックはガンに冒されながらも馬券を買う母親の姿を描いている。そして、「わが家の連中はみな現実から逃げたがっていた」と記述している。競馬が現実逃避の手段かどうかは別として、この本が不思議な点は、競馬場に出入りする様々な人々の人間模様を描きながら、作者の魂の救済されていく過程が描かれていることだ。

  もちろん、今回のNHKマイルカップに、そんなことを求めるつもりはない。単に、G1だからいつものように馬券を買うだけだ。おそらく、この習慣はなにがあろうと、一生続くだろう。
 

 

 さて、出走馬だが、ステップレースのニュージーランドトロフィー組からは、1着のサンライズプリンス(横山典)、2着のダイワバーバリアン(蛯名)、3着のレト(幸)と、ほとんどの上位入着馬が出走。一方の皐月賞組からは、6着のリルダヴァル(福永祐一)、11着のエイシンアポロン(池添)、13着のガルボ(後藤)が出走する。

  で、人気を見ると、両方のレースの最先着馬、サンライズプリンスとリルダヴァルに集まりそうだ。とくに、サンライズプリンスのニュージーランドトロフィーの勝ち方は強かったから、この馬が人気の中心になるだろう。

 

  しかし、私が買うのは両方のレースの着順2番手馬。つまり、ダイワバーバリアン、エイシンアポロンの2頭。この組み合わせの馬連1点のみにする。なにも考えたくないときは、単純さがいちばんだ。だから。最先着馬の組み合わせ、サンライズプリンスとリルダヴァルでもかまわない。でも、こちらだといかにも的中しそうで買う気にならない。

   競馬は、当たらない馬券を買うからこそ救われるのだ。