G1予想[033]第5回 ヴィクトリアマイル(5月16日) 印刷
2010年 5月 15日(土曜日) 23:19

ブエナビスタ、レッドディザイアで鉄板となるかどうか?

やっと、5月らしい、初夏の快晴の週末がやってきた。そして、ブエナビスタ、レッドディザイアという世界でも通用する牝馬2強の対決。明日のヴィクトリアマイルは、見るだけでも楽しいレースになるだろう。緑が揺れ、風光る東京コースで、この2頭はどんなレースをするだろうか?

 桜舞う桜花賞、梅雨のなかの宝塚記念、菊薫る菊花賞、秋晴れのジャパンカップ、寒風吹きすさぶ有馬記念……日本の競馬は、季節の移り変わりのなかで楽しむものだ。若いときはレースや馬券に熱中して、季節を楽しむ余裕などなかったが、いまはレースよりもむしろ季節感を楽しむようになった。

 といっても、グローバルで人や馬も移動するこの時代、季節は移リ変わるものではなくなった。冬の日本が嫌なら、真夏のオーストラリア、ブラジル、一年中夏のハワイや東南アジアのリゾートがある。夏にスキーや雪景色を楽しみたければ、カナダでもアラスカにでも出かければいい。この21世紀、季節は選べるものに変わってしまった。

 人間がそうなら馬もそうだ。ブエナビスタ、レッドディザイアは、ついこの間、熱帯夜のドバイで走った。だから、日本に戻ってきて初夏の風に吹かれれば、日本にずっといた馬たちより、ずっと爽快に感じるはずだ。

 なのに、「ドバイから帰国初戦の2強にスキあり!」という予想が多い。馬券しか興味のないファンには、2強決着ではつまらないので、死角探しに熱中するのはわかる。しかし、どう見てもブエナビスタ、レッドディザイアは強い。この後に宝塚記念に共に出走するというが、梅雨の雨にたたられなければ、そこでも好勝負は間違いないだろう。

  昨年の有馬記念パドックでのブエナビスタ

 となると、今回は、この2頭を買うか、あるいは2頭とも買わないかの2択しかない。
 この欄のテーマは、いかに美しく馬券を外すかにあるので、当然、この買い方しかない。で、もっとも美しく外すとなると、やはり、この2頭を買うべきだ。3連単にして、2頭の1、2着組み合わせでアタマを固定し、3着は総流しにする。

 当たってしまう可能性がもっとも高い馬券を買って外れる。そうして、競馬を予想することがいかに虚しいかを証明する。これが、私が追求してきたテーマの1つだ。さて、今回はどうなるか?
 牝馬限定G1で、直線が長く力を存分に発揮できる東京の1600メートル。ここで、この2頭のどちらかでも来なかった場合、あるいあは2頭とも来なかった場合、「調子落ち」「ドバイ疲れ」などとメディアは書くだろう。
 2年前のヴィクトリアマイルでウオッカが2着に負けたときも「ドバイ帰りの影響」とメディアは書いた。でも、去年は圧勝だった。はたして、結果は?

  第5回 ヴィクトリアマイル(5月16日)   

1 1 ベストロケーション------------ 牝5 55.0 木幡初広 鹿戸雄一
1 2 ヒカルアマランサス----------- 牝4 55.0 内田博幸 池江泰郎
2 3 ラドラーダ---------------------- 牝4 55.0 安藤勝己 藤沢和雄
2 4 ウェディングフジコ------------ 牝6 55.0 吉田隼人 戸田博文
3 5 アルコセニョーラ-------------- 牝6 55.0 武士沢友治 畠山重則
3 6 シセイカグヤ------------------- 牝4 55.0 丸田恭介 宗像義忠
4 7 ミクロコスモス----------------- 牝4 55.0 福永祐一 角居勝彦
4 8 ヤマニンエマイユ------------- 牝7 55.0 吉田豊  浅見秀一
5 9 ブロードストリート------------
- 牝4 55.0 藤田伸二 藤原英昭
5 10 ニシノブルームーン--------- 牝6 55.0 北村宏司 鈴木伸尋
6 11 ブエナビスタ ----------------- 牝4 55.0 横山典弘 松田博資
6 12 ブラボーデイジー----------- 牝5 55.0 北村友一 音無秀孝
7 13 ワンカラット------------------
- 牝4 55.0 藤岡佑介 藤岡健一
7 14 コロンバスサークル--------- 牝4 55.0 蛯名正義 小島太 
7 15 アイアムカミノマゴ----------
- 牝4 55.0 秋山真一郎 長浜博之
8 16 ムードインディゴ-------------
牝5 55.0 上村洋行 友道康夫
8 17 レッドディザイア------------
-- 牝4 55.0 四位洋文 松永幹夫
8 18 プロヴィナージュ------------- 牝5 55.0 佐藤哲三 小島茂之