2010年 6月 26日(土曜日) 02:11 |
「まじめに」「ひとすじに」逃げろ!アーネストリー
とうとう宝塚記念がやってきた。 宝塚というと、思い出すのはハギノカムイオー、オサイチジョージ、メジロパーマーなど逃げ切った馬ばかり。そして、梅雨時とあって、どろんこの重馬場。一昨年のエイシンデュピティの雨の逃げ切りは、本当に鮮やかだった。 今年の注目は、やはりブエナビスタ。そして、連覇を狙うドリームジャーニー。ほかでは春の天皇賞を快勝したジャガーメイル、昨年のダービー馬ロジユニヴァース。最大の上がり馬アーネストリーなどか。 で、枠順確定後、メンバーを確認して、なにが逃げるのだろうか?と考えたが、確たる逃げ馬は不在だ。
第51回宝塚記念(阪神芝2200m) 1 1 イコピコ 牡4 58.0 岩田康誠 西園正都 1 2 アーネストリー 牡5 58.0 佐藤哲三 佐々木晶三 2 3 ネヴァブション 牡7 58.0 後藤浩輝 伊藤正徳 2 4 スマートギア 牡5 58.0 和田竜二 佐山優 3 5 ナムラクレセント 牡5 58.0 小牧太 福島信晴 3 6 セイウンワンダー 牡4 58.0 福永祐一 領家政蔵 4 7 マイネルアンサー 牡6 58.0 川田将雅 宮本博 4 8 ブエナビスタ 牝4 56.0 横山典弘 松田博資 5 9 ロジユニヴァース 牡4 58.0 安藤勝己 萩原清 5 10 ジャガーメイル 牡6 58.0 ウィリアムズ 堀宣行 6 11 トップカミング 牡4 58.0 浜中俊 境直行 6 12 メイショウベルーガ 牝5 56.0 幸英明 池添兼雄 7 13 フォゲッタブル 牡4 58.0 蛯名正義 池江泰郎 7 14 マキハタサイボーグ セ8 58.0 太宰啓介 新川恵 7 15 (取消)コパノジングー 牡5 58.0 藤岡佑介 宮徹 8 16 アクシオン 牡7 58.0 藤田伸二 二ノ宮敬宇 8 17 ナカヤマフェスタ 牡4 58.0 柴田善臣 二ノ宮敬宇 8 18 ドリームジャーニー 牡6 58.0 池添謙一 池江泰寿
このメンバーでは、逃げる可能性があるのは、やはりロジユニヴァースだろうか?ダービー以来だった日経賞では2番手に控えたが、これといってハナを主張する馬の見当たらない今回は、思い切った逃げの手に出る可能性がある。ただ、騎手が横山でなく安藤だけに確信が持てない。 となると、タップダンスシチーで逃げ切った経験のある佐藤哲のアーネストリーの可能性もある。むしろ、枠順からいって、こちらの方が似げる可能性は高いかもしれない。
ところで、今回は真面目にデータを調べることにし、過去10年の脚質別連対数を見てみると、なんと、逃げ馬の成績はよくない。そのデータは以下のとおりだ。
《過去10年の脚質別成績》 逃げ(2-0-3-6)18.2% 先行(2-5-4-26)18.9% 中団(6-1-3-41)13.7% 後方(0-4-0-36)10.0% マクリ(0-0-0-2)0.0%
つまり、逃げより先行、中団からの差しが圧倒的に有利なのだ。また、阪神重賞に連対実績がある馬がやはり有力だ。今走、出走を予定している馬で阪神重賞に実績があるのは、アクシオン(09年鳴尾記念G3で1着)、スマートギア(09年鳴尾記念G3で2着)、イコピコ(09年神戸新聞杯G2で1着)、ドリームジャーニー(09年宝塚記念G1で1着)、ブエナビスタ(09年桜花賞G1で1着)、ロジユニヴァース(08年ラジオNIKKEI賞G3で1着)の7頭である。
というわけで、今回の結論は、当然のごとくデータにまったく逆らって、逃げる可能性のある馬で阪神重賞に連帯実績のないアーネストリーということになる。
アーネストリー(earnestly)とは、「まじめに」「ひとすじに」「熱心に」「真剣に」などという意味だ。となれば、どうか「まじめに」「ひとすじに」逃げ切ってほしい。で、アーネストリーの単勝。次にアーネストリー頭の馬単で、相手は、当然、人気薄から選び、イコピコ、ナカヤマフェスタ、フォゲッタブル、トップカミング。それに、ネヴァブション、ジャヤガーメイル、ブエナビスタの人気馬も抑えておく。
|