G1予想[043]第35回エリザベス女王杯(11月14日) 印刷
2010年 11月 12日(金曜日) 12:44

3歳牝馬3頭、アパパネ、サンテミリオン、アニイメイトバイオで鉄板


 夜は冷えるようになってきた。季節は確実に移り、家の近所の公園の木々もすっかり紅葉して、風に落ち葉が舞う。京都の晩秋は、ここ横浜よりもっと冷えるだろう。
 そんななか、牝馬たちはどんな夜を過ごしているのだろうか? 今回、この季節をもっとも気に入っているのは、英国馬スノーフェアリーだろう。欧州では、凱旋門賞が終われば、競馬はオフシーズンに入っていく。そこで、ひと稼ぎしようと日本にやってきた。英、愛オークス馬だけに勝てば特典で9000万円の報奨金が出る。当然、ブリダーズカップに向かうより、こちらのほうが魅力的だ。

 しかし、ダンロップ調教師は「日本の軽い馬場に向く」と言うものの、やってみなければわからない。英、愛の芝は重く、日本の高速馬場とはまったく違う。欧州の12ハロン(2400メートル)はスタミナがいるが、日本の2200メートル(エリザベス女王杯)はスピード決着だ。
 去年のような重馬場で、ブエナビスタも届かないような馬場になるならともかく、快晴の京都競馬場では、スノーフェアリーは買えない。
 もう一頭の外国馬、カナダのアーヴェイも前走でG1を制しているが、このときのベルモントは重馬場だった。その前のアーリントンのやや重では8着負けだから、これも圏外だ。カナダの紅葉シーズンは、すでに終わっている。



 ということで、ホームの日本馬だけの争いとなるが、今年ははっきりしていることがある。3歳世代が断然に強いということだ。4歳世代にはブエナビスタがいるが、これが出ていない。この世代で出ているのはヒカルアマランサス、コロンバスサークルの2頭だけ。あとは、5歳牝馬がほとんど。このなかで、メイショウベルーガが人気になっているが、この世代ははっきり言って弱い。それより上の世代のほうがまだ強かったが、出ているのは、たいした実績のない6歳セラフィックロンプと、7歳テイエムプリキュラ、8歳サンレイジャスパーだけ。

 

    

 「ラブストリーでサスペンスでノンフィクション」てなんだろう?

 

 こうなると、馬券は簡単だ。3歳牝馬を強い順に買えばいい。
 アパパネ、アニメイトバイオの秋華賞1、2着馬。そこで、アクシデント負けしたオークス馬サンテミリオン。なんと、よく見ればこの3頭しかいないのだから、なーんだ、本当に簡単だ。この3頭の3連単、3連複から各馬の単勝、複勝まで含めて全種類の馬券を買ってしまえば、必ずそのなかに当たり馬券はある。そのなかで、しいていちばん配当がつきそうな組み合わせは、アパパネを3着にした3連単だろう。サンテミリオンが頭なら、高配当になる可能性が高い。 

 以上で結論が出たが
、こうは買わないのが、私のやり方。この予想は、賭けに勝つこと、お金を殖すことが目的ではない。逆説的にそうなることはあっても、それを目的化した場合、必ず負けるというのが私の考え方だから、当然、3歳牝馬3頭で鉄板であっても、これにはベットしない。

 
 そこで、考えたのが、次の3パターン。
 1番目は、確定枠順にとらわれず、アイウエオ順に出走馬を見ると、アが付く馬は4頭なので、この4頭の馬単、馬連、3連複の組み合わせを全部買うこと。アニメイトバイオ、アパパネ、アーヴェイ、アースシンボルの4頭だ。
 2番目は、年長馬3頭のうち6歳セラフィックロンプと、7歳テイエムプリキュラは逃げ馬なので、この2頭の「行った行った」を買うこと。なんと、騎手は宮崎北斗と国分恭介だ。年長馬に若手騎手が乗るというのも面白い。
 3番目は、尖閣諸島「海保ビデオ」流出記念として、「海」にまつわる名前の馬、騎手を買うこと。残念ながら、今回の馬にはこれに該当するものがないが、騎手は2人いる。鮫島の「島」(シングライクバード)と難波の「波」(サンレイジャスパー)だ。で、この2頭の単、複を勝ってみる。
これが、最終結論だが、これらのすべてが
「海の藻くず」となるのは、間違いないだろう。


    第35回エリザベス女王杯(芝2200m、京都)
 

  1-1 コロンバスサークル(牝4、武豊、美・小島太)
  1-2 セラフィックロンプ(牝6、宮崎北斗、美・武藤善則)
  2-3 レジネッタ(牝5、幸英明、栗・浅見秀一)
  2-4 テイエムプリキュア(牝7、国分恭介、栗・五十嵐忠男)
  3-5 アパパネ(牝3、蛯名正義、美・国枝栄)
  3-6 スノーフェアリー(牝3、R.ムーア、英・E.ダンロップ)
  4-7 サンテミリオン(牝3、M.デムーロ、美・古賀慎明)
  4-8 ブライティアパルス(牝5、藤岡康太、栗・平田修)
  5-9 メイショウベルーガ(牝5、池添謙一、栗・池添兼雄)
  5-10 ヒカルアマランサス(牝4、C.ルメール、栗・池江泰郎)
  6-11 プロヴィナージュ(牝5、佐藤哲三、美・小島茂之)
  6-12 アニメイトバイオ(牝3、後藤浩輝、美・牧光二)
  7-13 サンレイジャスパー(牝8、難波剛健、栗・高橋成忠)
  7-14 アースシンボル(牝5、田中勝春、美・宗像義忠)
  7-15 ムードインディゴ(牝5、川田将雅、栗・友道康夫)
  8-16 アーヴェイ(牝4、J.カステリャーノ、加・R.アトフィールド)
  8-17 リトルアマポーラ(牝5、福永祐一、栗・長浜博之)
  8-18 シングライクバード(牝5、鮫島良太、栗・友道康夫)