G1予想[045]第30回ジャパンカップ(11月28日) 印刷
2010年 11月 28日(日曜日) 02:49

人気が偏りすぎ!ヴィクトワールピサとマリヌスが不当に低い評価

 今回の出走馬は例年になく豪華だ。これだけのメンバーがそろうと、目移りする。ただ、それは日本馬だけの話。外国招待馬にスターホースはいない。記念すべき第30回とあって、JRAがとにかく数だけそろえたという感じは否めない。外国招待馬で争覇権にあるのは、カナディアンインターナショナルを勝ってきたジョシュアツリー(Joshua Tree)、凱旋門賞6着のマリヌス(Marinous)の2頭だけではないかと思う。 

 これに対して日本馬は、まずなんといっても天皇賞を勝った女傑ブエナビスタ。それに凱旋門賞 2着のナカヤマフェスタがいる。この2頭の4歳馬が最上位で、続くのが、強いとされる3歳世代のエイシンフラッシュ、ローズキングダム、ペルーサ、ヴィクトワールピサの4頭。古馬では、さらにオウケンブルースリに春の天皇賞馬のジャガーメイルが続く。それで、人気を見ると、前日売りの単勝上位人気は以下のようになっている。

1、ブエナビスタ (2.3倍)2、ナカヤマフェスタ (7.4倍)3、ペルーサ (8.2倍)4、ローズキングダム(8.9倍) 5、オウケンブルースリ (11.5倍)6、エイシンフラッシュ (11.7倍)7、ヴィクトワールピサ(16.6倍)8、ジャガーメイル (19.9倍)

 見てすぐわかるように、上位すべてが日本馬だ。

 外国招待馬で争覇圏と思える2頭は、ジョシュアツリー が32.5倍、マリヌスが67.3倍と、まったく人気がない。そこで、今回はこの人気から考えてみたい。人気から考えるということは、買う価値のある馬を人気面で探すということになる。人気の偏りがあって盲点になっている馬、実力・実績から評価が低い馬がいれば、それは「買う価値のある馬」だ。

   

 ■今年のJRAポスターはどうして駄作ばかりなのか?「宇宙に国境はない。府中にもない。」は意味不明だ

 その意味で言うと、日本馬では、皐月賞馬で凱旋門賞7着のヴィクトワールピサ(16.6倍)がこれに当たる。同じ3歳世代のペルーサ (8.2倍)ローズキングダム(8.9倍)エイシンフラッシュ (11.7倍)と比べて、ここまで人気の開きがあるのは、実力と成績から見ておかしい。この馬はダービーも3着に来ていて、少なくとも出遅れ癖があるペルーサより下ということはないはずだ。

 この3歳世代は、これまでの対戦成績から見れば、ほとんど差はなく、横一線と考えるべきで、ペルーサが天皇賞2着から世代トップの人気を集めるのは納得がいかない。 続いては、ナカヤマフェスタ (7.4倍)だ。凱旋門賞2着馬がブエナビスタ (2.3倍)とこれだけの人気の開きがあっていいのだろうか? この差を実力差とすれば、もしブエナビスタが凱旋門賞に出ていれば、当然勝っていなければならいだろう。

3頭目は、外国馬2頭だ。ジョシュアツリー (32.5倍)は見くびられすぎ。カナディアンインターナショナル(G1)のグレードはそこまで低くない。マリヌス(67.3倍)にしても、凱旋門賞6着は、直線抜け出せない不利があってのもので、このレースを見るかぎり、7着のヴィクトワールピサより断然強い。それが、ヴィクトワールピサの16.6倍に対して67.3倍と、約8倍も人気の開きがあるのは、どう考えてもおかしい。

 ということで、実力・実績の割には低い評価のヴィクトワールピサ、ナカフェスタ、ジョシュアツリー、マリヌスの4頭の単勝を買う。そして、この4頭絡みの馬連全通りと、ブエナビスタからこの4頭に流した馬連を買うことにする。

  ■第30回ジャパンカップ(東京競馬場2400メートル芝)

1(1)[外]ヴォワライシ     牡5 57.0kg M.デムーロ

1(2)ヴィクトワールピサ    牡3 55.0kg M.ギュイヨン

2(3)[外]ダンディーノ     牡3 55.0kg P.マルレナン

2(4)シンゲン         牡7 57.0kg 藤田伸

3(5)[外]モアズウェルズ    牡6 57.0kg S.マイヨ

3(6)ローズキングダム     牡3 55.0kg 武豊

4(7)ペルーサ         牡3 55.0kg 安藤勝

4(8)ジャガーメイル      牡6 57.0kg R.ムーア

5(9)[外]ティモス       牡5 57.0kg O.ペリエ

5(10)エイシンフラッシュ    牡3 55.0kg 内田博

6(11)ナカヤマフェスタ     牡4 57.0kg 蛯名正

6(12)[外]ジョシュアツリー   牡3 55.0kg C.オドノヒュー

7(13)メイショウベルーガ    牝5 55.0kg 池添謙

7(14)オウケンブルースリ    牡5 57.0kg C.ルメール

7(15)[外]フィフティープルーフせん4 57.0kg J.スタイン

8(16)ブエナビスタ       牝4 55.0kg C.スミヨン

8(17)[外]マリヌス       牡4 57.0kg D.ボニヤ

8(18)[外]シリュスデゼーグル せん4 57.0kg F.ブロンデル