G1予想[055]NHKマイルカップ(2011年5月8日) 印刷
2011年 5月 07日(土曜日) 02:00

これが大学難易度ランキングなら、アイヴィーリーグで鉄板

 

 今回は、時間に余裕ができたので過去レースのビデオを見てみた。まずは、トライアルのニュージーランド・トロフィー(NZT)。勝ったのはエイシンオスマンで、2着がエーシンジャッカル、そして今回1番人気確実のグランプリボスが3着だが、この3頭ともなぜか強いという感じがまったくしない。レース自体も平凡で、レベルが低い。タイムも悪く、良の1600m 1:34.5だ。

  同日には、7レースに3歳500万円下が同じ芝1600mであり、ここを勝ったのがアイヴィーリーグで、タイムは稍重 で1:34.7。このときはまだ馬場が稍重だったことを思うと、このNZTはとてもG2のレースとは言えない。

  つまり、グランプリボスが一番人気になるのなら、新馬、500万円下と2連勝のアイヴィーリーグでも十分通用するし、勝つことも可能だろう。しかも、アイヴィーリーグの500万円下の勝ち方はかなり強い勝ち方である。そこで、冷静に考えて、グランプリボスを買うくらいなら、アイヴィーリーグを買ったほうがいいという結論になる。

 

  さらに、もう1頭の2連勝馬、ヘニ―ハウンドの前走、ファルコンステークスを見ると、1200m重賞とはいえ、かなり強い勝ち方をしている。ただ、2着がNZTで惨敗したスギノエンデバーだけに、ちょっと信用できない。それでも、NZTのレベルが低いだけに、距離をこなせば、この馬でも勝負になるだろう。

  以上がビデオと成績からの判断だが、もうひとつ別の考え方がある。東京芝の1600mというコースが、単なるマイル戦と違い、かなりタフなスピードコースということだ。短距離を走って成績がよかった馬でも、けっこう力がないとこなせない。だから、スプリンターやマイラーより中距離馬(ミドルディスタンス・ホース)のほうが有利で、NHKマイルカップがよく荒れるのはこれが原因になっている。

 

  そこで、ここまでマイルまでしか経験してこなかった馬より、たとえ負けていても1800mや2000mを経験してきた馬のほうが魅力がある。つまり、NZTよりも2000mの皐月賞や毎日杯組のほうが狙って面白い。

  このような点から浮かび上がるのが、前走毎日杯2着のコティリオンだ。この馬は3歳時のラジオ日経賞2000mでも3着しているので、たとえ1勝馬といえどもこわい。もう1頭、まったく人気はないが3歳時に重賞の東スポ杯2歳S1800mを4着しているマイネルラクリマも、朝日杯以来だがこわい。

  また、ここでの皐月賞2000m(今年は東京コース)最先着馬エイシンオスマンも勝負にはなるだろう。

 

  以上、2つの側面から展望したが、ここに血統を加えると、さらに吟味しなければならないので、このへんでやめておく。ただ、短距離馬のサクラバクシンオー産駒のグランプリボスは3歳チャンプ(中山の朝日杯1600mの勝馬)とはいえ、東京のマイルをこなすのは容易ではないと思う。

  さて、ではどうするか?だが、今回はビデオを見てしまった以上、アイヴィーリーグをアタマにすることに決めた。それに、これが大学難易度ランキングなら、アイヴィーリーグで鉄板である。そこでまず、アイヴィーリーグの単勝。

  続いて、アイヴィーリーグから馬単と馬連を買う。

 

  となると、相手はどうかとうことになるが、まずは、アイヴィーリーグ8大学の関連馬はいないかと見てみた。アイヴィーリーグは、ハーバード、イエール、プリンストン、ダートマス、コロムビア、コーネル、ブラウン、ユーペン(ペンシルベニア)だが、どこを見ても連想できる馬はいなかった。そこで、次に、アイヴィーリーグの妹大学セブンシスターズ7大学はどうか?と思い、バーナード、ブリン・モア、マウント・ホリヨーク、ラドクリフ 、スミス、ヴァッサー、ウェルズリーの関連名を探したが、こちらも該当馬なし。

      

   上段左から、 Havard, U-Penn, Clumbia, Princeton, Brown

   下段左から、 Dartmouth, Yale, Cornel

   

  こうなると、元に戻って、先に挙げたヘニーハウンド、コティリオン、マイネルラクリマ、エイシンオスマンにするしかない。というわけでなぜか、今回はまともに予想してしまったから、前回の天皇賞に続いて150%外れるだろう。

   《購入馬券》 

 単勝:14(アイヴィーリーグ)

 馬単&馬連:14-2、14-5、14-9 、14-17

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  • ■第16回NHKマイルC(3歳牡牝、GI・芝1600m、東京競馬場)
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  •   1-1 リアルインパクト(牡3、内田博幸、美・堀宣行)
       1-2 リキサンマックス(牡3、柴原央明、栗・昆貢)
       2-3 エイシンオスマン(牡3、後藤浩輝、栗・松永昌博)
       2-4 エーシンジャッカル(牡3、岩田康誠、栗・高野友和)
       3-5 マイネルラクリマ(牡3、松岡正海、美・上原博之)
       3-6 ダンスファンタジア(牝3、北村宏司、美・藤沢和雄)
       4-7 クリアンサス(牝3、武豊、栗・松永幹夫)
       4-8 プレイ(牡3、柴田大知、美・斎藤誠)
       5-9 ヘニーハウンド(牡3、N.ピンナ、栗・矢作芳人)
       5-10 フォーエバーマーク(牝3、吉田豊、美・矢野英一)
       6-11 テイエムオオタカ(牡3、大庭和弥、美・石栗龍彦)
       6-12 キョウエイバサラ(牡3、小林慎一郎、栗・矢作芳人)
       7-13 グランプリボス(牡3、C.ウィリアムズ、栗・矢作芳人)
       7-14 アイヴィーリーグ(牡3、福永祐一、栗・中尾秀正)
       7-15 ロビンフット(牡3、吉田隼人、美・堀井雅広)
       8-16 アドマイヤサガス(牡3、川田将雅、栗・橋田満)
       8-17 コティリオン(牡3、小牧太、栗・橋口弘次郎)
       8-18 オメガブレイン(牡3、横山典弘、美・古賀慎明)
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