G1予想[058]]第78回日本ダービー(2011年5月29日) 印刷
2011年 5月 26日(木曜日) 13:20

デボネアを応援するのは日本国民の義務だ!

 

 先週のオークスは桜花賞の結果が直結しなかった。しかし、ダービーはどう考えても皐月賞の結果が直結する。今年の皐月賞が、震災の影響で東京競馬場で行われたことを考えれば、なおさらそう思える。また、クラシックのメイン路線以外のレース、青葉賞、プリンシパルS、京都新聞杯などの結果を見ても、皐月賞よりはレベルが低い。したがって、1、2着馬のオルフェーブルとサダムパテックの両馬が、ともに連をハズすことは考えにくい。

——と、ここまでが、いわゆる常識的な予想の考え方だ。おそらく、またもや前走G1の1、2着馬がそのまま1、2番人気になるだろう。ただ、オークスの結果があまりにも衝撃的だったから、それに引きずられて、弱気になるファンもいくらかいるはずだ。マルセリーナが飛んだのだから、オルフェーブルも飛ぶ可能性があると。

 ただ、こういうときは、経験から言うと、逆にオルフェーブルは鉄板だ。したがって、オルフェーブルの単勝、そして、オルフェーブルから流せば、的中するだろう。

 

——と、いうわけで、結論は、以上の思考過程とまったく関係なく、デボネアにした。デボネアの単勝をまず買う。

  なにしろ、アラブ首長国連邦(UAE)副大統領、ドバイ首長、UAE国防大臣のシェイク・モハメッド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥーム殿下が来日する可能性が強いのだ。

 ここで思い出されるのが、浜岡原発の運転停止である。おバカな管首相のパフォーマンスのために、中部電力は、急遽、火力発電所で必要な天然ガス(LNG)を輸入する必要が生じ、幹部がカタールに飛んだ。しかし、あっけなく断られたのである。なぜなら、LNGの購入は長期契約が基本で、数年前に契約を結んでおき、不足分を随時市場や相対で買い付けるようになっている。

 しかし、今回はあまりにも急で、 購入しようとしても夏場分のLNGは世界中ですでに売り切れていたのだ。

 

 なんとか9月分以降は確保できたそうだが、電力需要がピークを迎える肝心の夏場分は現時点では確保のめどがたっていない。必要とされるNLG約320万トンのうち6〜8月の約160万トンが,確保できていない。その結果、今年の夏は、結局15%の節電を、私たち日本国民はすることになった。

 また、必要なLNGの費用は2500億円というから、電力料金も値上げ、増税も必至の雲行きだ。

 菅直人という方は、本当に偉大と言うしかない。日本人をどんどん貧しくし、最大不幸社会を建設しようとしている。

 さて、モハメド殿下の国UAEは、カタールの隣にある。そして、原油埋蔵量、天然ガス埋蔵量が共に世界第5位の世界有数の資源国である。さらに、その資源の主たる輸出国は、この日本である。であるならば、今後、浜岡原発の停止を続け、さらにほかの原発を止める気なら、菅首相は東京競馬場に行き、殿下にご挨拶すべきだろう。

 日本の将来を考えたら、ダービーぐらい勝ってもらって気分よく帰国してもらわなければ、大変なことになる。

 

——と、まあ、以上はジョークだが、じつはまったくのジョークではない。ただ、菅首相というのは、こんなことすら1ミリも考えないだろう。そこで、仕方がない、日本国民としては、菅首相に代わって、殿下の持ち馬デボネアを目一杯応援しするしかない。これが、今回のダービーの最大の意義だ。

 デボネアの単勝だけではさみしいので、デボネアから1点だけ馬単、馬連を買う、相手はもちろん、サダムパテック。サダムはアラブのコモンネーム。この中東資源馬券が、今後の日本の生命線だ。

  それにしても、このモハメド殿下をはじめとする海外居住者馬主を、日本国は長い間認めなかった。認めたのは、2009年11月のこと。ここまで、鎖国主義を貫く国は、本当に珍しい。