G1予想[063]第16回秋華賞(2011年10月16日) 印刷
2011年 10月 14日(金曜日) 00:09

 

 アヴェンチュラが差し切って、秋のヒロインに!

 

 Photo:JRAサイトより

 凱旋門賞はドイツの3歳牝馬デインドリームが勝ち、日本馬ヒルノダムールとナカヤマ フェスタは惨敗した。凱旋門賞にしては珍しいスピード決着で、勝ったデインドリームは社台が共同オーナーとなっていたため、ジャパンカップにやって来る ことになった。ロンシャンの馬場をあのタイムで走れるなら、東京でも十分に勝負になるだろう。

 デインドリームが勝った後、金融危機はさらに悪化して、EU圏はいまや大変なことになっている。そんなEUを支えているのは、ドイツの経済力だから、それを思うと、ドイツ調教馬が欧州を制したのは、後から考えれば必然のように思える。

 では、日本はどうだろうか?

 欧州危機は他人事ではない。ギリシアをはじめとする欧州各国が直面しているソブリンリスクは、じつは日本のほうが高い。日本はいまやギリシア以上の「国債危機」(国際ではない。念のため)に突入している。そんなか、どんなヒロインが誕生するのか?

 と、考えて見たが、ピンとくる馬がいない。

 そこで、人気を見ると、ホエールキャプチャ、アヴェンチュラに集まり、桜花賞馬マルセリーナ、オークス馬エリンコートはトライアルの結果から人気を落としている。これは当然のことで、おそらく結果もそのようになるだろうと思う。

 こんな状況のときに、人気薄(リスクが高い馬)が勝ったら、ファンはたまったものではない。せめて、競馬だけは平穏無事に人気馬が勝ち、現在の世界的な金融危機、不景気のリスクを再認識させられるのは、やめてほしいと思う。

 

 というわけで、アヴェンチュラの単勝。

 そして、アヴェンチュラから馬単でレッドエレンシアに1点勝負。

 この2点だけを買うことにした。

 アヴェンチュラの父はジャングルポケット。

 レッドエレンシアの父もジャングルポケットだ。

 

 じつは、上述した時局予想は、本当を言うと、どうでもよかった。今回は、はじめから アヴェンチュラを買おうと決めていた。その理由は、いま、娘がイタリアにいるからだ。秋華賞出走馬のなかで、この馬だけが「イタリア馬名」(アヴェンチュ ラはイタリア語で「冒険」という意味)である。また、秋華賞当日、東京競馬場で行われる府中牝馬ステークスには、この夏の女王イタリアンレッドが出走する。

 昨日、娘からトリノの友人のところに着いたと電話がかかってきた。秋華賞がある日曜日に、娘は、トリノからフランクフルト経由のルフトハンザで日本に帰ってくる。到着時間は、3時25分。秋華賞の出走時刻直前だ。